日本人と便器
佐藤 戦後、大宅壮一が「筆のちんどん屋」と評した中山忠直という早稲田出身の評論家に『日本人の偉さの研究』(章華社、1931年)という大ベストセラーがあるんです。もともと報知新聞に連載していたものなんですが、『国體の本義』と同じ頃、第二版が出た。ここで中山は、我々は日本人の偉さというのを欧米追随で忘れている。特に日本人が偉いというのは便器の形にその特徴がある。椅子に座るような便器じゃなくて、踏ん張る形だから腰の力がつく、腰に力がつくので、白人と喧嘩をしたときにも勝つ、として、日本人の強さの研究だと真面目に言っているんです。これが当時の雰囲気でした。
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