カテゴリー「意識」の記事

2011.08.02

動物の意識

岡ノ谷 そこで意識なんですが、意識って何であるんだろうと思うわけですよ。たぶん動物たちも意識はあるんですけど、僕らとはちょっと違う意識で、動物たちは「死ぬのは嫌だ」とか中島義道さんみたいなことを言わないわけです。「あのときああしていればよかったな」とくよくよあまりしないと思うし、「明日雨かな」とかもたぶん思わないと思う。もちろん食肉処理場のルポルタージュを読むと、牛たちは、運命を受け入れてものすごく悲しそうなやつもいれば、死ぬのが嫌で騒いでいるやつもいる、というのはあるけれども、それはあそこを通過したあと自分の存在は無になるということではなくて、何か痛そうだとか、そういうことであろうと思われるわけですね。
小川 人間に比べて、意識の及ぶ範囲が限定されている。

岡ノ谷一夫×小川洋子『言葉の誕生を科学する』河出ブックス2011年

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2010.06.24

シュール体験

この、地球をあげて焚かれる大篝火の煙たい隅で、長身で禿げかかった筋肉質の三十代の男性ヒュートソンは、ドライスーツとライフジャケットを身にまとい、凍てつく北大西洋に身を投げ出す。聳え立つリグを目的地へ引く巨大なタグボートの通り道に何時間も浮かび、力を抜いて星を見上げていると、腹の底で地震計を用いる測量技師が放つエアーガンの振動を感じる。彼はそれをシュールな体験だと形容した。

ソニア・シャー『石油の呪縛と人類』集英社新書2007年

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2006.07.08

考えるということは

甲野 ところで、意識しないで結果として働いた力というのは、すごいものがあります。例えば高齢者が歩いていて耐衝撃性の分厚いガラスの壁に気がつかなくて、ぶち抜いてしまう、というようなことが起こるのです。
 

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