動物の意識
岡ノ谷 そこで意識なんですが、意識って何であるんだろうと思うわけですよ。たぶん動物たちも意識はあるんですけど、僕らとはちょっと違う意識で、動物たちは「死ぬのは嫌だ」とか中島義道さんみたいなことを言わないわけです。「あのときああしていればよかったな」とくよくよあまりしないと思うし、「明日雨かな」とかもたぶん思わないと思う。もちろん食肉処理場のルポルタージュを読むと、牛たちは、運命を受け入れてものすごく悲しそうなやつもいれば、死ぬのが嫌で騒いでいるやつもいる、というのはあるけれども、それはあそこを通過したあと自分の存在は無になるということではなくて、何か痛そうだとか、そういうことであろうと思われるわけですね。
小川 人間に比べて、意識の及ぶ範囲が限定されている。
岡ノ谷一夫×小川洋子『言葉の誕生を科学する』河出ブックス2011年
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)












