役立たず
たしかに、艦には政治士官のセルギエンコがいる。国家の政治的信頼を維持することを任務とするセルギエンコは、潜水艦の乗務については何の訓練も受けていない。潜水艦では雄豚の乳首ほどにも役に立たない男であるにもかかわらず、三個あるミサイル発進キーの一つは、彼の首に下がっているのだ。ミサイルのことも、エンジンのことも、潜水艦のことも何ひとつ知らないにもかかわらず、である。
ピーター・ハクソーゼン/イーゴリ・クルジン/R・アラン・ホワイト『敵対水域』文藝春秋1998年
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