100億人限界説
では、この定員はどのくらいか。
食糧科学者たちに尋ねてみると、土地の扶養能力やタンパク質の総量から分析して、百億人程度が限界だと答える人が多い。現在、地球全体ではおよそ十五億ヘクタールの土地が耕作され、そこから年間二十億トンの穀物が生産されている。その穀物を飼料にした肉食を中心とするアメリカ人が摂取しているカロリーに基づいて計算すると、地球全体で二十八億人しか生きられないとも言われている。穀物そのものの消費量が多いインド人をモデルに同じように計算すると百億人になるそうだ。
松本紘(京都大学総長)/「地球100億人定員」説の恐怖『文藝春秋2010・7』
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