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2011.02.10

117

「しかし、GEQの時の発光現象は、他の地震でも確認されている。阪神淡路大震災だけではない。科学的には原因は解明されていないがね。例えば、89年のサンフランシスコや阪神の前年のロサンゼルスのGEQでも・・・・・・」

 サムが、そこまでいいかけて言葉を止めた。松永が、頷く。どうやら二人同時に、同じことに思い当ったらしい。グラスで濡れたテーブルの上に、サムが人さし指で"117"と書いた。
 そうだ。サンフランシスコ大地震が起きたのが1989年の10月17日。ロサンゼルス大地震が起きたのが1994年の1月17日。そして阪神淡路大震災が、翌95年の同じ1月17日に起きている。
 フリーメイソンや一部のキリスト教原理主義の数霊術には、"0"という概念が存在しない。つまり20世紀末の代表的な三大地震は、すべて"117"という数字の日付に起きたことになる。ちなみに、『第一次湾岸戦争』が起きたのは1991年の1月17日だった―。
「奇妙な"偶然"だな」
 松永が、皮肉を込めていった。
「本当に、神がこの世にいるとしか思えない"偶然"だ」

柴田哲孝『GEO』角川書店2010年

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