2050年安定化
人間が、より正確に言うなら、女性が読み書きを身につけると、受胎調節が始まる。
現在の世界は人口学的移行の最終段階にあり、2030年に識字化の全般化が想定されている。1981年に世界全体の出産率指数は、まだ女性一人に対して子供三・七だった。このような高い出産率だと、地球の人口は急速に拡大することになり、低開発状態の継続という仮定は真実と考えられていた。ところが2001年に、世界出産率指数は女性一人に対して子供二・八に落ちたのである。人工の一対一の単純再生産を保証する出産率指数は二・一だが、それに極めて近付いたことになる。これらの数値からすればもはや明確に想定できる将来、おそらくは2050年には、世界の人口が安定化し、世界は均衡状態に入ることが予想できる。
エマニュエル・トッド『帝国以後』藤原書店2003年
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