味噌汁の効用
Q3/妻が熱中症になってしまった。急いで水を飲ませれば大丈夫?
たとえば、のどの渇きを感じ、立ちくらみがするといった軽度の脱水症状ならば、水やスポーツドリンクを補給することで回復は可能だ。しかし、数分間以上意識が混濁し、ちゃんと意思の疎通ができないほどの重症にすでに陥ってしまったら、決して水を飲ませてはいけない。
「塩分を含まない水を急激に摂取すると、体の電解質(ナトリウムイオンなど)のバランスが崩れます。その結果、水中毒(嘔吐やけいれん、呼吸困難などの症状が出る)を惹起する危険性がある。つまり大切なのは、水分の補給だけでなく、発汗によって減少した塩分を補うことなのです」(森田豊医師)
とりわけ、乳幼児の場合は注意が必要だ。仮にスポーツドリンクであってもナトリウムイオン濃度が低いため、水中毒を引き起こしかねないからである。
「大人にしろ子どもにしろ、医療機関での迅速かつ適切な治療が一番望ましいのですが、医療機関に行けない場合には、経口補水塩(食塩とブドウ糖の混合物)を水に溶かして飲むことが適切な処置になります。家に経口補水塩がなければ、味噌を水で溶いて与えるのが有効です。濃さは通常の味噌汁と同程度を目安にすれば、血液とほぼ同一の濃度になる。減少した塩分を補うには最適です」(同)
間違いだらけの「家庭の医学」『週刊現代2010.9.4』
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