俺がずーとしてきたこと
のちに、韓国公演から帰国したつかさんと飲んだ時のことだ。
「風間、たまらんよ。韓国では、とにかく俺が日本でどれだけいじめられたかを聞きたがるんだよ。でも俺、いじめられてねえもん。俺がずーっと日本人いじめてきたからよ」
「確かにその通り。僕たちはずったあなたにいじめられてきました」
「俺はあの国は合わん」
そうやってつかさんは僕たちを大笑いさせた。差別に対して強い反感を持っていたと思うけれど、つかさんは自身が正面からそれを語った記憶は僕にはない。
風間杜夫(俳優)/追悼 つかさんは「蒲田行進曲」そのものだった『文藝春秋2010・9』
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