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2010.08.14

なぜそこまで?

この20年間、一部のアメリカ人は、自分でもその異常さに気づかないまま、からだを動かすことに夢中になっている。ある方法に夢中になり、それを極端にやりすぎて、からだをよくするどころか、逆に悪くしている人があまりにも多いのである。

 どんなスポーツでもこのようなことは起こっている。たとえばいま、ウエイトトレーニングやマシーンを使ったトレーニングで、レンガのようにかちかちのからだになってしまった人が大勢いる。なぜそこまでやるのか? あんなに硬くなってしまっては呼吸もしにくくなる。(中略)

 さらに困るのは、何年もかかって隆とした筋肉をつくりあげてから、いきなりその運動をやめることだ。

 からだはつねに、そのときにしている運動のパターンに合わせて自己を調整している。だから、急にやめると面倒なことになる。やめると筋肉に脂肪がついて太るといわれているが、それだけではない。もっと悲惨な結果が待っている。というのも、急にやめると神経系の衰弱をまねき、将来、なにか重いものをもちあげようとしてももちあげられなくなる可能性があるからだ。事実、長年にわたってウエイトトレーニングをしていた人が急にやめると、やがてバーベルなどに手をふれたことのない人よりも力がなくなるおそれがある。

 同じことはプロのスポーツ選手にもいえる。同一の運動を激しくくり返す生活をつづけ、引退とともにピタっとやめてしまう。すると、人生の後半になって、からだのあちこちに原因不明の障害がでてくる。それまでには30年もかかるかもしれないが、いずれは心臓血管系の病気や関節炎などとなってあらわれてくる。なぜか? 規則的な運動によってひろげられていた太い血管や毛細血管が細くなってじょじょに詰まり、たとえば骨に炎症が生じてくるからだ。はじめのうちはごく軽度な症状だが、それが進行していくと、いずれは関節炎となってあらわれてくるのだ。

ロバート・C・フルフォード&ジーン/ストーン『いのちの輝き フルフォード博士が語る自然治癒力』翔泳社1997年

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