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2010.07.31

耐性低下

大胆な仮説を提出させていただくと、昔なら人々は黙って耐えていて、そのため精神医学が登場する必要もなかったものが、人々の耐性が低くなったために、いろいろな病名が必要になってきた、そういう可能性はないでしょうか。たとえば昔なら、多少のストレスがあっても、そんなことはごく当たり前だと考えて、我慢して仕事を続けていた。職場の人間関係がうまくいかないとか、仕事が嫌で会社に行きたくないと思っても、当たり前のことだと観念して、なんとか続けていた。

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2010.07.30

技術と人格

三原の「プロ」定義は、スポーツにかぎらず、芸能の世界でも通用する定理です。一芸に秀でたプロの世界で、さらに「原点」を極めたスターなどに、まず「マトモ」なのはいない。そして光に影が付き添うように、彼らには常にスキャンダルが付きまとう。

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2010.07.29

女子学生、卒5年後の体重内訳

ある大学で、女子学生が卒業後5年間に、どのような身体の変化を示すかを調査したことがあります。その結果、卒業時の22歳から、社会人として5年を過ごした27歳までの間に、平均体重は2kg減ったそうです。一見良好に痩せているようですが、その内訳が問題です。

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2010.07.28

役立たず

たしかに、艦には政治士官のセルギエンコがいる。国家の政治的信頼を維持することを任務とするセルギエンコは、潜水艦の乗務については何の訓練も受けていない。潜水艦では雄豚の乳首ほどにも役に立たない男であるにもかかわらず、三個あるミサイル発進キーの一つは、彼の首に下がっているのだ。ミサイルのことも、エンジンのことも、潜水艦のことも何ひとつ知らないにもかかわらず、である。

ピーター・ハクソーゼン/イーゴリ・クルジン/R・アラン・ホワイト『敵対水域』文藝春秋1998年

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2010.07.27

流木の石

その宮本常一は生涯に10万点の写真を残していて、私はそれを全部見ましたが、膨大な写真は「おまえにこの写真が読めるか」と問いかけていました。

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2010.07.26

すぐ帰れない骨

フィリピンでは、日本政府が依頼し、フィリピン政府が選んだ大学教授である鑑定人が骨格や周囲の証言などから、日本人か否かを判断する。彼が遺骨を鑑定の上、「日本兵のものである」と確認できれば、焼骨し、日本へ持ち帰ることができる。

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2010.07.25

死の知らせ

親愛なるアナトーリ・エフィモヴィッチ・プレミーニン殿。貴殿の子息セルゲイ・アナトリエヴィッチ・プレミーニン水兵(1965年生まれ)は軍の任務を遂行中死亡した。ここにその事実を報告し、もって哀悼の意を表する。

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2010.07.24

あるスウェーデン人の悩み

私には間接的な情報しかありませんが、そのイギリス人は日本人と結婚して、夫婦でラブホテルを泊まり歩いたそうです。その話しを聞くと、滑り台があって、水をドーンとかぶるとベッドが動くとか、鏡が動くとか、つまり「動く」というところに特徴があるのだそうです。

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2010.07.23

赤ちゃんの目からみた呼び名

クッション型のコミュニケーションというのは、いま、私たちの身辺にもたくさん見られます。家族間の呼び名もその一つで、鈴木孝夫氏は、家庭内の呼び名の基準は赤ちゃんにある、といっておられます。

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2010.07.22

大衆は高い所が好き

「馬鹿と王様高い所に上りたがる」というフランスの諺がある。国見をするためには高い所に上って国を見るのが、政治の一つの条件でありました。ところが大衆文化というものが起こってくる。その一つの兆候は、高い所へ上がりたがるということなのです。

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2010.07.21

公務員という身分

明治維新が画期的だったのは「版籍奉還」を行い、武士の身分制度をやめ公務員を"職業"にしたことです。次に、「新通貨令」「廃藩置県」と順にやった。今は版籍奉還、つまり公務員を"身分"から"職業"にすべきなのです。彼らはこう言います。

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2010.07.20

蟻の巣

高樹 若い世代は、親たちより豊かな生活ができるようになる、と信じていますか。

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2010.07.19

未来を見るために

10月19日 その帰途、家の前の石段を登る途中、突然、息が苦しくなる。あえぐ。ふいごの如く波打つ胸。全身に酸素を配送しようとしてフル回転する心臓。「死」を決意した数秒間。

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2010.07.18

初めて見た他人の激情

そこに座っていると、日本兵が乗ったオートバイが走ってきた。オートバイは後ろに若い女を引っ張っていた。女は裸にされ、縛られた両手をオートバイにゆわかれている。そのまま引きずって走るから、体中の皮膚が裂けていく。私はその女の人を助けたくても助けられない。そんな力は残っていないのだ。

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2010.07.17

身体から吹き出す水

二週間の間、毎朝九時になると拷問室に連れて行かれた。

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2010.07.16

CIAと自民党

岸信介は日本に台頭する保守派の指導者になった。国会議員に選出されて四年も経たないうちに、国会内での最大勢力を支配するようになる。そしていったん権力を握ると、その後、半世紀近く続く政権党を築いていった。

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2010.07.15

100歳超え

実際、長寿の人は「人が好き」だと言っていいようだ。長寿の島として有名な鹿児島県徳之島の、その中でも元気な超高齢者が多い伊仙町では、そういう傾向が見えるという。同町保健センター所長の澤佐和子さんが証言する。

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2010.07.14

案外取るに足りない人間が転轍機を動かすときがある

・・・・・・ところで、日本の首相は大丈夫でしょうね?

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2010.07.13

側頭葉と視覚野

痴呆症のお年寄りが、ある日突然すばらしい絵を描き出す例は、ごく稀ながら、欧米でも報告されている。

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2010.07.12

桿体細胞

映画館などの暗い部屋に入るとはじめはなにも見えないが、やがてぼんやりと物が見えてくる。

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2010.07.11

澄んでいる鳥の眼

 ヒトの眼底には血管が走行しているが、鳥類では眼球の中にある櫛状器官がその機能を果たしている。どんな美人でも眼を覗き込むと血管が見えるが、鳥の眼はどんなに覗いても澄んでいるのはそのためである。

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2010.07.10

鳩は前横二ヶ所のピントを合わせることができる

鳥類が視覚優位になった理由は昼行性と三次樹間生活という、霊長類と鳥類祖型に共通する生活の必要があったからだと考えられる。しかし、進化史が異なるため、両者の視覚システムには多くの違いがある。

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2010.07.09

片半球ずつ小鳥は眠る

ヒト脳では大脳の左右両半球は脳梁という大きな線維の束でつながっている。脳梁は左右の機能を統合する重要な構造である。たとえば言語機能は左半球に局在するが、脳梁がないと右脳は言語機能を利用できないことになる。この線維を切断すると(てんかんの治療ために行われることがある)、ひとりの頭のなかにふたつの脳があることになる。離断脳といわれるもので、スペリー博士はこの離断脳の研究でノーベル賞を受賞した。

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2010.07.08

初めての授業参観

私の知人の女性が出産後、ダイオキシンへの不安から母乳育児を断念したことを思い出した。母乳がでないのではなく、母乳が恐ろしくてわが子に与えられない現実が、私の身近にもある。

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2010.07.07

赤ん坊帰り

アルツハイマー病の患者の脳では、最初に老人斑ができ、それから十年以上のあいだを置いて神経原線維変化という糸くず状のものが溜まる。研究者の関心は、当然ながら、この二つがどのようにしてでき、アルツハイマー病にどう関わってくるかに集まってきた。研究上の画期的な成果をあげてみよう。

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2010.07.06

1964年時、西ドイツの60倍

日本で戦後長らく使われ、その後使用禁止になた農薬には、無機水銀が大量に含まれていた。水田に散布されれば、それもバクテリアによって有機水銀と化していたのだった。つまり、水俣病を、ごく限られた地域のごく限られた人々だけのものとみなすのは、とんだもない誤りで、日本人全員が「潜在的な水俣病患者」と言ってもさしつかえないほど広範に汚染されている。

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2010.07.05

もともとボウズです

「サッカーで食っている」人たちを結構知っている。ライター業界に限っても、かつてのF1ライターはどこに消えたのだと心配になるのとは対照的に、サッカーライターは増加している。

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2010.07.04

大機里爾(だいきりいる)は膵臓

漢方の五臓六腑んは、膵臓は入っていない。東洋医学は膵臓を知らなかったのである。

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2010.07.03

胃の最上部なのに胃底

胃は左を上、右を下に、やや斜めに寝ていて、上側の斜面を小彎、下側の大きい斜面を大彎と呼ぶ。この二つの区別はあんがい重要である。胃は前後に平たい袋と見ることもできる。そう見た場合、小彎と大彎は、胃壁の前面と後面の境になっている。

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2010.07.02

失われた"約束の地"

計見氏は、意図のセンターが酷使された末に疲れ果ててしまったからではないかという自説を持っている。なるほど、目まぐるしく変化する世界に、一人で対処し、結果責任も一人で負わなければならない現象が、いまほど一人の個人にのしかかっている時代は、かつてなかったかもしれない。計見氏は、現代は聖書にあるような"約束の地"が失われてしまった時代だと言う。

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2010.07.01

僕だって知らない学説

かねてより脳科学がまちがって引用される風潮を苦々しく思っていたという久保田教授に、三歳脳決定論以外の早期教育論者たちの脳に関する言説を、ひとつずつ検証してもらった。

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