神経の電気信号
私の体に起きたのは、脊椎の基部から足先や腕まで達する、体内でも最長の神経の機能不全だった。
その神経に付随する筋肉への信号伝達が不可能になり、その結果、両手両足の萎縮が起きた。分子レベルで見ると、ひとつの遺伝子の突然変異によってタンパク質の構造か量が変化し、神経が筋肉に電気信号をうまく伝達できなくなったのだ。神経の電気信号伝達には何百もの異なるタンパク質が必要とされる。電流を通すタンパク質、神経を絶縁するタンパク質、電気信号を効率良く伝達するタンパク質、欠陥のあるタンパク質を修復するタンパク質などだ。
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