コンパスの針
「母が亡くなったので二世帯住宅を手放そうと思ったのがきっかけでした。広すぎるし、水周りも2つずつあったんですよ。賃貸でもいいから引っ越そうかと考え始めたのですが、できれば自然に囲まれて暮らしたかった」と、ご主人は当時を振り返られます。
東京の会社に通える範囲で、自然に囲まれた場所・・・埼玉、相模湖、山梨・・・長野なら新幹線で通える?――しかし、そのうちに「どうして東京に縛られないといけないんだろう?」という考えが涌きあがってきました。「何故? どうして自分は東京にコンパスの針を立てて、自分の暮らす場所を探しているんだろうか? この針をはずしたらどうなるんだろう?」
コンパスの針をはずしてみると・・・そこには「どこにでも行ける自分」がいたのです。
『THE SWEDEN HOUSE Jan.&Feb.2010 vol.134』
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