日本の役所、今昔
すごい女性がいたものだ。イザベラ・バード。英国ヨークシャーの牧師の娘。
観察も鋭い。日本人の良い点と悪い点が指摘されている。良い点は冒頭に掲げたように人々の温かさと優しい心根だ。<世界で日本ほど、婦人が危険な目にあわず、まったく安全に旅行できる国はない>。なかでも、子どもが生活の中心にすえられ幸せにしている光景に、彼女は瞠目した。
一方で彼女は日本の政府は無駄が多いとみた。日本の役人は<中国や他の国のように>腐敗したことはないが<お金に関する限りどうしてもあてにならない><公共のお金が給料の安い大勢の役人によって食い尽くされている>。「英国人が1人でする仕事を4人か5人でやっている」と指摘。<日本の役所はどこでも、非常に大量に余計な書類を書く>と、その無駄を批判している。
磯田道史のこの人、その言葉/イザベラ・バード(1831~1904)『朝日新聞be on Saturday2010.1.16』
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