アイヌの家
このような混住の村では、アイヌ人は日本人に遠慮して近寄らずに住むことを強いられているが、日本人よりも数が多いこともしばしばある。幌別の場合には、四十七戸のアイヌ人に対し日本人はただの十八戸である。
アイヌ村は実際よりも大きく見える。ほとんどの家が倉をもっているからである。それは木のの長い土台棒に支えられて地面から六フィートの高さに上げられている。家屋のことをもっとよく知るようになったら、委しく書こうと考えている。今のところは、彼らの家屋は日本人の家と似ていなくて、むしろポリネシア人の家屋に似ているとだけ言っておこう。その家屋が木の枠組の上に葦を非常にうまく結んで作られているからである。小さな窓があり、非常に高いところに屋根がある。傾斜が急で、草屋根には小ぎれいな縁飾りがつけてあり、棟木は葦で包まれ、装飾が施してある。
イサベラ・バード『日本奥地紀行』東洋文庫240平凡社1973年
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