富士山の危険
外は物凄い風。時おり張り綱をなおすなどしていた片山氏は午後11時40分頃、テントが真横に傾いたため外に出たところ、残る2人がテントごと消えていることに気づいた。
200㍍ほど下で見つかった2人のうち宇佐美さんは、当初、「寒い」「堀川の様子が変だ」などと話していたが、しばらくして突然泣き出し、深いため息をついて絶命。パニック状態であらぬことを口走っていた堀川さんも、やがて奇声を発して息絶えた――。「片山さんは2人を発見してすぐにシュラフ(寝袋)でくるみ、自身も覆いかぶさるなどして励ましたものの、力及ばなかったということです」(御殿場署)
富士山吹雪の中で2人を逝かせた「片山右京」の十字架『週刊新潮2009.12.31・10.1.7』
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