無差別攻撃する消毒薬
このツッコミは、消毒薬問題の本質を突いている。
実は、消毒薬は人間の細胞膜タンパクも変性し、人間の細胞膜を破壊するのだ。なぜかというと、消毒薬には人間の細胞膜タンパクと細菌の細胞膜タンパクの区別がつかないからだ。というより、人間のタンパク質だろうが細菌のタンパク質だろうが、タンパク質と見るとそれに結合して破壊しようとするのが消毒薬なのだ。タンパク質と見れば無差別攻撃をかけてくるのである。(中略)
それでは人間の細胞膜と細菌の細胞膜タンパクでは、消毒薬が攻撃(結合)しやすいのはどちらかといえば、なんとそれは、人間の細胞膜タンパクの方なのだ。なぜなら、消毒薬が細菌の細胞膜タンパクに到達するためには、細胞壁という障壁を通過する必要があるが、人間の細胞には、細胞壁はないからだ。
夏井睦『傷はぜったい消毒するな』光文社新書2009年
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