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2009.10.31

日本人と便器

佐藤 戦後、大宅壮一が「筆のちんどん屋」と評した中山忠直という早稲田出身の評論家に『日本人の偉さの研究』(章華社、1931年)という大ベストセラーがあるんです。もともと報知新聞に連載していたものなんですが、『国體の本義』と同じ頃、第二版が出た。ここで中山は、我々は日本人の偉さというのを欧米追随で忘れている。特に日本人が偉いというのは便器の形にその特徴がある。椅子に座るような便器じゃなくて、踏ん張る形だから腰の力がつく、腰に力がつくので、白人と喧嘩をしたときにも勝つ、として、日本人の強さの研究だと真面目に言っているんです。これが当時の雰囲気でした。

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2009.10.30

書棚を隅々まで見る

立花 今、教養という言葉は死語になりつつある。また万巻の書を読みつくせる人はいません。結局、人生の残り時間を確認しながら、最大の成果を得られるように計画を作るしかない。そのとき、知識の系統樹が頭に入っていることが大切です。それとやはり紙媒体に書かれたものを読む、つまり読書が必要なのです。なぜなら、最初の話に戻りますが、人類はそうやって脳を発達させてきたからです。

 読者にお勧めなのは、巨大書店の書棚をすべて隅から隅まで見て回ることです。すべてを見るのが大変なら、文庫と新書コーナーだけでもいい。現代社会の全体像が大ざっぱでもつかめると思います。アマゾンもいいけれど、書店の棚にはやはり全体像がある。僕は今でも週に何度か気に入った書店に行きますよ。思わぬ本との出会いがあるから。

立花隆×佐藤優『ぼくらの頭脳の鍛え方』文春新書2009年

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2009.10.29

学歴ロンダリング

立花 高校の英語が難しすぎる?
佐藤 ええ。高校の英語を完全にマスターし、それに語彙を三千くらい増やせば、恐らく以前の外交官試験、今の専門職員試験には十分合格できます。それから、大学院入試の語学試験というのは明らかに大学よりレベルが低くなっている。これも深刻な事態ですよね。

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2009.10.28

光トラッピングで動くナノロボット

細胞の中にナノロボットが入りこみ、ミトコンドリア(細胞小器官の一つ)やDNAをつまみだす――。そんなSFのような出来事が、名古屋大学大学院の生田幸士教授らが開発した、遠隔操作できる世界最小のナノロボットによって実現されようとしている。

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2009.10.27

膀胱の壁の厚みは15ミリ

東京大学医学部付属病院泌尿器科の榎本裕講師によると、からの膀胱の壁の厚みは15ミリメートル程度だが、限界まで尿がたまるとわずか3ミリほどにうすくなるという。

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軍事の民族的性格

佐藤 父の友人で、戦後画家になった人がマリアナ沖海戦で航空母艦「龍鳳」に乗っていたんです。その横にいた航空母艦「大鳳」が沈没する様子を聴いたことがあります。真っ二つに割れて、沈んでいったそうです。立花さん、日本は陸軍も航空母艦を造っていたんですよ。
立花 そうなんですか。

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2009.10.26

親と教師の仕事

立花 だいたい一つの文章を読んで理解するまでに0・5秒かかる。0・5秒は五百ミリ秒です。いまやミリ秒単位で脳を詳細に観察できますから、ある言葉を目にしたとき、脳のネットワークの中で何が起こるのか調べることができる。
 以前美智子皇后が子供たちへの絵本の読み聞かせを奨励したことがありましたよね。この読み聞かせが脳の発達にとって非常に重要だということが、先ほどの『プルーストとイカ』に書かれています。人間にはもともと読書をする遺伝子は備わってはいない。実際、人類において書き言葉の歴史より話し言葉の歴史の方がはるかに長いんです。要するに、本の世界以前に音声による伝承の世界がある。伝承文化が積み重なった結果として、文字文化が生まれるわけです。だから、文字を読む、本を読むための脳回路は親と教師が育てる必要があります。

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2009.10.25

日本人の脳

立花 こうして口承から文字で書かれた書物の世界になるわけですが、読字、ひいては読書をすることによって人間の脳の回路はどんどん変化するんですね。人間がどの言語世界で育ってどのような文字を読んでいるかで、脳が全然違ってくる、と今読んでいる『プルーストとイカ』(M・ウルフ著/インターシフト)という脳科学の本に書かれている。日本語で育つか、中国語で育つか、英語で育つかによって脳が変わってくる。
佐藤 どの言語世界で育つかによって違うんですね。読むことで脳の回路が開ける。読書とはまさに人間を造るものなのですね。私は立花さんと違いインターネットをそれほど重視しないのですが、とすればネット時代になっても、ますます紙の上に書かれた文字を読む必要性は高まるのではないですか。

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2009.10.24

過ちを正す

本当に間違っていたのは自民党の政治家ではなく、小泉政権に票を投じた国民、つまり日本人だったのではないか。

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2009.10.23

東北地方の塩分摂取

ひと昔前までは、東北地方の人に高血圧や脳卒中が多かった。それは塩分のとり過ぎが原因だということにされ、日本全国に減塩運動が起きて今日に至っている。

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2009.10.22

イチロー語録

イチローが何かを発言し、"イチロー語録"のごときものが生まれ、彼の発言の真意を語るスポーツジャーナリストがいる。しかし私には彼の日本語がおかしい、としか思えない。

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2009.10.21

伸筋と屈筋

私たちヒトのからだをつくる筋をながめてみると、膝、足、肘、股関節などの主要な関節の伸筋には羽状筋が多く、逆に屈筋には平行筋(または羽状角のきわめて小さな羽状筋)が多い傾向のあることがわかります。ただし、これはあくまでも一般則で、例外もあります。

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2009.10.20

飲んではいけない

事は二番目の男の子が生まれて間もない赤ん坊の時に怒った。それは、親から受けた免疫抗体が切れる、そんなある日、突如として高熱を発し、まるっきり乳を飲まなくなるというところから始まったのである。当然、母親の乳房はおそろしい形相に怒張し、搾乳器もこわがって作動しなくなる。やむなく友人の小児科医に相談すると、それは亭主が吸うのだという。

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2009.10.19

上・下肢の筋肉

神経と筋の両方の成り立ちから見て、上肢の筋は「微調整型」に、下肢の筋は「大出力型」につくられているということができるでしょう。

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2009.10.18

こんなクラス分けも・・・

田中 もちろんクラスは田舎の子も疎開の子も一緒だったわけですものね。都会の言葉は反感を買うから。

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2009.10.17

幸せ顔になる方法

勝間 私もミス・ユニバース日本代表の指導をしているイネス・リグロンさんに自分を客観視する癖をつけることが大切だと教わって、すべての部屋に姿見を置いています。見たくないという時もありますが、どうしても目に入ってくる(笑)。

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2009.10.16

人間が変わる教育

磯田 松陰の高弟たちには、基本的に命なんかどうでもいい、という傾きが非常に強くて、非常識的な行動を繰り返す。それで維新までに、みな斃れています。死しても志は成る、という確信を、松陰から受け継いでしまったのでしょう。

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2009.10.15

直角夫婦

山田 夫婦は真正面で向かい合わずに、直角の関係が良いって、養老先生は以前からおっしゃっています。

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2009.10.14

記憶に残りにくい痛み

痛みのうちファーストペインは「痛い」という感覚を起こすが、すぐに鎮まって、とくに不快なものではない。これでは、痛みを感じてからの逃避行動を起こせても、そこから学習することはできない。そこで、セカンドペインとしてじわじわと続く不快な感情を起こし、長期にわたってその状況を記憶にとどめさせるのだろう。

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2009.10.13

薄着行軍

日露戦争を前にして日本軍は予定戦場である満州の寒さ対策に頭を悩ませていた。日清戦争の時にこりていたからである。

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2009.10.12

いびつな状態

なにより田舎暮らしを経験すれば、体が丈夫になります。都会の人間は頭だけ使って、体を使わない。いびつな状態は、いずれ行き詰まります。体を使うことで、頭も鍛えられる。

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2009.10.11

ユダヤ人の発想の基底

紀元前701年、と言えばずいぶん昔のことだが、ユダの国の南西部、今度の「六日戦争」でも戦場になったガザ地帯の近くのモレシテという小村に、ミカという人が住んでいた。この地方は最も豊沃な小麦の産地で、彼も独立自営農民であったらしい。簡単にいえば田舎の百姓ミカである。

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2009.10.10

クローノスに追いかけられる人生

だがすべての盾には両面がある。ここでクローノス神話を思い起こすのは私だけではあるまい。ギリシア神話のクローノス(時間)は首の長い怪物で、自らが生んだ子を追いかけてたべてしまう、ゼウスだけがその首に跳び乗って食い殺されるのをまぬかれたと――。

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2009.10.09

別荘の民

日本とパレスチナを比較するとき、私は、「神よ、これは余りに不公平です」といわざるを得ない。日本人を、ユーラシア大陸から少し離れた箱庭にような別荘で何の苦労もなく育った青年と見るなら、ユダヤ人は、ユーラシアとアフリカをつなぐハイウェイに、裸のままほうり出された子供である。日本人は戦争を知らない、いや少なくとも自国が戦場になったけいけんはない、と言えば、多くの日本人は反論するだろう。だがその反論自体が、日本人のたぐいまれな恵まれた環境を物語っている。

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2009.10.08

敗軍の将の砦

全共闘がそのまま女の問題にシフトしていったのではない。その間に、女たちの男に対する深い絶望があった、と上野。それは闘争が解体した後に深まった。

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2009.10.07

明るい振動

「昼すぎからずっと話しかけているんです。でもなんにも聞こえていないみたいだ」と天吾は言った。

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2009.10.06

体熱の割合

●体のどこから熱は生まれるか(安静時)
   骨格筋 約22%
   肝  臓  約20%
   脳    約18%
   心  臓 約11%
   腎  臓 約7%
   皮  膚 約5%
   その他 約17%=計100%

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2009.10.05

自らやってみる姿勢

1年ほど前、コンサルタントの大前研一さんと食事をしたとき、大前さんが左手の薬指にネイルアートをしているのに気づいてしまった。何と言って褒めたらいいのか、ああいう発見時には。

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2009.10.04

耳学問は大事

池内 湯川さんは京都大学の基礎物理研究所というところで、いろいろな分野の人間が自由にディスカッションする雰囲気をみずからつくられた。そこで次は生物学だとか、次は天体物理学だとかいうふうに、耳学問をしながら、後輩を励まし育てたんです。

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2009.10.03

半永久

昔から「血管は百年、神経は二百年」といって、それぞれそのくらいの耐久年数があり、血管の耐久年数によって人間の寿命は決められているといわれます。

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2009.10.02

員数主義

だが、慰安所だけは、"員数"でなく、完備していたらしい。
「ネグロスには航空荘といって、航空隊将校専用の慰安所(日本女性)兼料理屋があった。米軍が上陸する寸前、安全地帯にこの女たちを運んでしまった。・・・・・・これがネグロス航空要塞の最後の姿だ」

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2009.10.01

冷えやすい臓器

心臓と脾臓は体のなかでも体温が高いところなので、「冷え」の病気であるガンにはならないのだ。

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