日本軍の最後の言葉
今の今まで「絶対やってはならん」と言いつづけ教えつづけたことを、なぜ、不意に一変して「やれ」と言えるのか。よく言われる「客観情勢の変化」は実は遁辞にすぎない。情勢はある一点で急に転回してはいない。それはむしろ発令者の心理的転回のはずであり、ある瞬間に急に、別の基準が出てくるにすぎない。それはむしろその人の内部の「二重基準」であろう。そしてそれは、予備士官学校の教官の「精神力」という言葉への奇妙な遠慮に、すでに現れていた。
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