体重計に3タイプ
―体脂肪計に牛肉を載せて、霜降りの度合いとか赤身の度合いを確かめたらどうなりますか?
大迫 人間は水分量も体温もだいたい一定ですが、お肉は乾いていたり冷たかったりするでしょ? それで抵抗値が大きく変わってしまうから意味ないですよ。
―残念。
佐藤 それよりも、今は体組成形というものがあって体の筋肉の量やそこから計算した基礎代謝量などが計測できるんです。これも体に微弱な電流を流して抵抗値を計ることで「基礎代謝が0kcal必要」などと、1日にまったく動かなくても必要なエネルギーがわかるんです。今は腕、脚、体幹部など、各部位ごとに計測できます。霜降りの肉の脂肪を測るより、そういう進化のほうが重要ですよ。
―おっしゃる通りです。でもやっぱり体重や体脂肪に関する知られていない話が聞きたいなぁ。何かありますか。
大迫 私たちは毎日、体重や体脂肪率を測ってグラフにしていますが、一番感じるのは季節の変動ですね。秋になると体が脂肪を貯め始めるんです。あくまで経験的な範囲ですが、冬に備えているのかな、と。
佐藤 機械にも意外な事実がありますよ。同じ日本国内でも、北海道や東北向けの商品と九州・沖縄向けの商品ではセッティングが違い、同じ人が乗っても別の数値が出ます。―ほう。なぜ?
佐藤 地球って自転していますよね。当然、赤道の近くに行くほど遠心力が強いんです。だから北海道で体重を量って、同じヘルスメーターを持って沖縄で量れば約50g分、軽くなってしまうんですよ。だから、我々は同じ体重計でも3タイプにわけ、地域別に販売しています。
物は語る/第119回 ヘルスメーター 株式会社タニタ『週刊現代2009.5.2』
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