3度のあくび
亡くなる3日前の朝、おばあちゃんはおふくろを枕元に呼んで「手を出しなはれ」と言って、おふくろの手を握り、「いろいろ苦労をかけたねえ」「あんたにはホントにお世話になって意地悪もあったし苦労もあったけど、みんな許してくれ」とねぎらったんです。おふくろはそのことを本当に喜んでいました。「苦労した甲斐があったって」
それから2日後の朝、大きなあくびをして、その後、ホントに眠るように息を引き取った。うそのような話ですが、木の葉が散るように、あくびを3回しただけで大往生です。
堀内孝雄(歌手)正月三が日だけ食堂を閉めた両親 身を粉にして働く姿から学んだ/家族のかたち 連載304回『読売ウイークリー2007.12.9』
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