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2007.06.12

ダビンチ登場

手術ロボットは、内視鏡手術の高度化を支援するもので、外科医に代わって勝手に手術を進めるような医療機器ではありません。

「ダビンチ」という手術支援ロボットは、1990年代にアメリカのベンチャー企業により開発され、日本にも2000年ごろから輸入され、研究施設や病院などで導入するケースが増えています。
「ダビンチには三本の腕がありますが、その一本は小さな切開口からカメラで患部を映し、二本は外科医に代わる手として患部を切ったり縫ったりします。二つのカメラで立体視が可能で、二本の腕は執刀医の肩から先の動き、特に手首の自在な動きを再現します」
 と説明するのは、ダビンチを研究用に導入して二年になる金沢大学付属病院の渡邊剛教授です。日ごろから内視鏡を用いて心臓バイパス手術をする渡邊教授は、手術ロボットの普及を見越して、三年前にアメリカのトレーニングセンターで研修を受けました。
 執刀医は患者のそばに立つのでなく、手術室の隅に置かれたダビンチ本体に向かい合って、内視鏡画像を見ながら操作を行います。
「心臓外科には血管縫合という微細な作業がつきもの。ダビンチの腕は執刀医の懸隔操作を五分の一に縮小したスケールで動き、一ミリ部分に四針は縫えます」(渡邊教授)

医療テクノロジー最前線⑩微細な操作を確実に行う手術ロボット『週刊文春2007.6.14』

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