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2007.04.18

快適な関係

いま日本では小学校での英語教育が議論されているが、シンガポールでは英語は必須科目で一年生から教えられている。五年生の彼らは週に一三コマ六時間半も英語を勉強しているうえに、数学や社会も英語で授業が行われる。上手くなるわけだ。

 副校長のタン・エンピン女史が初等教育のコース選別について説明してくれた。いまは制度改革の最中だという。
 従来は四年生修了時に優秀な児童とそれ以外を、完全にコース分けしていた。しかし落ちこぼれる児童が多かったようで、2008年からはコースそのものを分けるのではなく、教科ごとの習熟度別クラス編成システムに変わるという。たとえば英語と理科の試験に合格して、数学が不合格だった場合、数学はベーシッククラスで、他の科目はスタンダードクラスを受講する。
 それでも日本の感覚では選別が早い気がする。
「理解の早い児童と遅い児童を一緒にすると、教えるのが難しい。クラス分けをする方が、生徒も先生も快適なのです」

江上剛(作家)/株式会社シンガポールの正体『文藝春秋2007・4』

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