最初の一本は、小学4年と6年
大竹部長は禁煙外来と並行して、子どもたちに対する防煙教育にもエネルギーを注いでいる。講演を週一回ペース、学年単位で行うが、すでに四百五十回に及ぶ。
「小学生は、たった二週間で脳にニコチン依存の回路ができあがるといわれいますし、彼らが最初の一本を口にするのは小学四年と六年が圧倒的に多い。だから、小学三年と五年のときにしっかりと教えるのです。
中高生で喫煙が常習化しているような子は、家族、特に父親が喫煙者であることが多く、友人についても半数は『殆どが吸っている』と答えます。類は友を呼ぶのかどうかはわかりませんが、喫煙に寛容な環境にあることは確かです」
子どもたちへの講演内容は、肺よりも歯や歯肉にスポットを当てる。歯の汚れや歯肉の黒ずみは目に見えるので、説得力があるのだ。山形県は医師会や歯科医師会が一体となって子供向けのパンフレットやDVDなども作っている。
「喫煙する人は、ニコチン以外に二百種以上の有害物質も吸い込みますし、将来、肺気腫など(COPDと総称)のタバコ病で苦しむリスクが大きいのです。
最近、私どもで東北電力と県警職員の現役(六十歳以下)で亡くなった方について調べたところ、なんと九割以上が喫煙者であることが判明しました。
なお、防煙教育等の詳細は山形県喫煙問題研究会のHPに掲載されています」
中高生の禁煙外来/病院情報ファイル『週刊文春2007.2.22』
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