37歳、女名前になる
精神科に通い始めて3年ほど経過した頃に、思い切って今度は婦人科に相談することにしました。いまから6年前のことです。東京中の医者に電話を掛けて、相談に乗ってくれる人を探し出しました。そしてずっと考えてきた疑問をぶつけてみました。
「私もしかして、『女性』ではないのでしょうか?」
婦人科医師の答えは決定的でした。
「そういう可能性は大いにあります」
その一言で私が長い間抱えてきた問題は解決の方向に少し向かい始めました。しかし恋愛対象が女性なのはどうしてなのか、そのときはまだわかりませんでした。
婦人科医は、女性ホルモンの経口薬(飲み薬)を処方してくれました。薬の効果はすぐ出ました。飲むと気分がとても落ち着いてくるのです。薬に有効性が認められて、副作用が起こらないことが確認されると、処方量は多くなります。すると安定した穏やかな気持ちになるだけでなく、別の変化も実感できました。外見も女性化してきたのです。それは何だかとても嬉しいことでした。ブラジャーを着けたり、ショーツを日常的に穿いたりするようになったのはその頃からです。
厚生省キャリアの衝撃告白 「私、本当は女でした」『月刊現代2007・2』
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