120種類の創造的拷問
のちに書かれた秘密報告書から、コウは仕切った江西根拠地のようすを知ることができる。「AB(アンチ・ボルシェビキ)団分子を殺戮するために、すべての仕事が中止させられた」「誰もが恐怖の中で暮らしていた・・・・・・最悪の時期には、二人の人間が話をしているだけでAB団だと疑われた・・・・・・情け容赦ないAB団攻撃に参加しない人間は、自身がAB団分子とみなされた・・・・・・」。
おぞましい拷問が、いたるところでおこなわれた。報告書には、「じつに多種多様な拷問がおこなわれた・・・・・・『座快活椅子(快楽椅子に座る)』『蝦蟇喝水(ひきがえるが水を飲む)『猴子●繮(猿が縄を引く)』・・・・・・といったような変わった名前が付けられていた。真っ赤に焼けた搠杖を肛門に押しこまれた者もいた・・・・・・勝利県だけでも一二〇種類の拷問があった」と書かれている。「仙人弾琴(仙人が琴を弾く)」という吐き気を催すほど創造的な名前を付けられた拷問は、ペニスに針金を通してその両端を被害者の耳から吊るし、拷問者がその針金を弦に見立ててかき鳴らす、というものだった。殺人も身の毛のよだつ方法でおこなわれた。「どこの県でも、腹を切り裂いたり心臓をえぐり出したりした例があった」と、報告書が伝えている。
ユン・チアン+ジョン・ハリデイ『誰も知らなかった毛沢東』講談社2005年
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