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2006.04.18

食の乱れは国の乱れ

消費者は、見た目が綺麗で安くないと買わない現実がある。「添加物商品を選んできたのは、他ならぬ消費者なのだから、消費者が被害者だとは思わない」と安部氏は苦言を呈した。

 私だって、コンビニのサンドイッチを食べるときもありますよ。時間がないときにはやはり便利。添加物は単なる悪者ではありません。間違いなくその恩恵を私たちは受けています。影の部分があれば間違いなく光の部分もある。だから「添加物は敵だ!」なんて言うのはナンセンスです。
 だからといって、長時間にわたり大量に摂取していいのか。添加物のおかげで食品を安く便利に手に入れる代わりに、われわれは何を失っているのか。そんな考えをまとめて文字にするにはとても時間がかかりました。(中略)
 結局、声を大にして言いたいのは、「食の乱れは国の乱れ」ということです。添加物まみれの出来合いのお惣菜や、インスタント食品ばかり食べていると、味覚はおかしくなる。添加物の多い食品は味が濃いので、特に子供はそれに慣れると手作りの料理は、味が薄くてまずいとしか思えなくなるんです。
 食卓にたくさん並んでいても色鮮やかでも、添加物料理ばかり食べている家庭の食事は、みすぼらしいと思います。それは「虚食」ではないでしょうか。お母さんやお父さんが真っ当な食材で、時間をかけて作って食べさせてやる。子供と一緒に料理すればなおいい。基本的なことが、子供に食べ物の大切さ、命の大切さを教え、未来の日本をつくっていくのだと言いたい。

安部司さんが語る「食品添加物大国ニッポンのカラクリ」『週刊朝日2006.4.28』
 

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