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2005.07.29

美しいアジアの人々

それにしても北米から南米にかけての人々はあまりにも太りすぎである。このところこれらの国々をかなり重点的に歩いているが二人に一人は肥満体であるように思える。そのうち三人に一人は超肥満体。ウルトラデブである。

 民族的体質ということもあるのだろうが、食っているものとその量が常軌を逸している。大皿いっぱいフライドポテトの上に三十センチぐらいの肉にどんぶりいっぱいぐらいのサラダ。大量の油とケチャップとクリーム。日本人のレベルでいうと十人前を一人で食っているようなものだ。胴回りが二メートルになっていくのもかれらの食卓を見れば大いに納得できるのだ。

 東南アジアからインドシナ半島、そして中国などの人々は細い人が多い。とくにインドシナ半島あたりの人々は小柄痩身、日焼けした精悍な顔、というところで共通している。中国人はそこに色白小太りの含有率が増えている。

 アジアのこれらの国々に生きる人々で共通しているのは実によく歩いていることである。町だけでなく山の中や谷川もまことにすばしこく野生動物のように敏捷に行動している。

椎名誠「風まかせ赤テント」極北の寒村でデブ人間について考える『週刊文春2005.7.28』

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