世界最強スポーツ大国
世界最強のスポーツ大国―昨年のアテネ五輪は、アメリカがその称号を中国へ譲り渡す日が刻一刻と近づいていることを実感させた。
88年のソウル五輪で中国が獲得した金メダルは五つ、その後着実に金メダルを増やし、96年アトランタでは国別金メダル数4位、00年シドニーでは3位。アテネではアメリカの35個に次ぐ32個の金メダルを獲得して2位に上昇した。
その躍進ぶりの背景にあるのが、国家主導の選手育成プログラムだ。旧ソ連の手法に似たピラミッド型のシステムで、全国に3000校ある体育学校の生徒30万人を底辺に、優秀な選手を競技ごとに選抜していく。そして、頂点に位置する100校ほどのエリート校で英才教育が施される。
北京什刹海体育学校も、そうしたエリート校の一つ。アテネの男子体操個人のあん馬で金メダルを獲得した騰海兵や、卓球女子のシングルスとダブルスで金メダルに輝いた張怡寧もここの卒業生だ。
在籍するのは5~16歳の生徒550人。競技は体操、バレーボール、重量挙げ、ボクシング、バドミントンなど。全員が寄宿舎で生活し、3年後の北京大会を名実ともに中国のオリンピックにするため、朝食前30分と午後3時間のトレーニングに励んでいる。
PicturePower『NEWSWEEK2005.3.2』
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