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2005.02.21

時間療法

「時間療法」(クロノセラピー)とはなにか。

 Aさんが、副作用が少なく回復していった理由を横浜市大病院第二外科に嶋田教授はこう話す。
「今回の治療は『時間治療』と呼ばれる方法をとりました。この治療法は抗がん剤の注入量を従来法の1・5倍~2倍に増やすことができます。重篤な副作用も皆無です。その結果、腫瘍の容積が半分以下に減った患者さんの割合は、従来法では約30%だったのが約70%になりました」(中略)
 通常、抗がん剤は昼間に一定のペースで投与する。だが、時間治療では抗がん剤を夜に入れる。午後10時から徐々に投与量を増やし午前4時を境に今度は徐々に減らす。時間に応じて調節していくだけで副作用が劇的に抑えられるという。 
 この化学療法は、仏のフランシス・レヴィ医師を中心とする3カ国の共同研究チームが有効性を実証した。横浜市大に田中邦哉医師はレヴィ医師の下で療法を学び3年前に帰ってきた。以来、横浜市大病院では末期患者約20人に時間治療を実施している。
 こんな治療法が成り立つのは、人体のありとあらゆる活動が、ほぼ一日の周期で時を刻み、波を打っているからだ。細胞は活発に活動しているときほどクスリの影響を受けやすい。その活発さが時間によって全然違う。ここに着目した。

「時間治療」でがんと闘う『AERA2005.2.28』

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