自然のオアシス
「私、大嫌いなのが、川端康成の<俺がこいつを女にしてやった>という一節。こういうベースでもって、性的な場面が描かれてきたと思うんです。それを崩したいという気持ちがものすごくありました」
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「私、大嫌いなのが、川端康成の<俺がこいつを女にしてやった>という一節。こういうベースでもって、性的な場面が描かれてきたと思うんです。それを崩したいという気持ちがものすごくありました」
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ある年、参加してきた若い女性は、板の間の片隅に坐ったまま、いつも暗い顔をしていた。レッスンが始まると熱心にやるのだが、終わるとストンと一人だけになって、なにかイヤそうな表情になる。私はその落差が不思議だった。あんなにイヤなら来なければいいのに、と思うのだが、決して休まない。
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バイパス手術というのは、その場で縫いつけたグラフトの中を血液が流れているように思えても、実際には造影検査をしてみなければ、ほんとうに流れているのかどうかがよくわかりません。そこで、循環器内科(心臓内科)の先生にお願いをして、カテーテルによる造影検査をしてもらいます。その時点で、血液がほんとうに流れているかどうか見て、手術がうまくいったかどうかが判断できます。
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あれだけ仰々しいプロテクター姿を見る限り、それはもう絶望的なのか。だが、ヱスビー食品陸上部監督の瀬古利彦さんは、意外にもこう言うのだ。
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合コンで「昔コイツ、甲子園に出たんだ」と言ってもらうのはOKだが、「実は俺」と自分で言っては台無しだ。自分のセールスポイントは他人に言わせようというのが合コンの鉄則である。
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発ガンを促すストレスには心の悩み、働き過ぎ、薬の長期使用がありますが、一般に、ストレスといえば精神的なものに注意が向きがちです。しかし、肉体的なストレス(働き過ぎ)や、「薬の長期使用」も精神的なストレスと同等のダメージとなることを認識しましょう。
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週刊朝日での清張担当だった常盤大学教授の重金敦之さんは、反骨精神にあふれた清張を支えたのは、「ねたみ」「うらみ」のエネルギーだという。
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「失楽園の作家」が中国で熱烈歓迎されるのは、本人曰く「全体主義の国では恋愛だけが個人の発露」であり「恋愛には権力が介入しない」」からだそうである。日本は仏教伝来の見返りに、今や恋愛を輸出しているのだ。
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一緒に研究していたジョン・エックルスがある日、「コンヒューバーとディーケの実験からすると、行動しようという意志が行動のほぼ一秒前にスタートすることになる」と言った。わたしは、そうかなあ、そんなことがあるだろうか、と思った。いずれにしても、意志がいつ発生するか、その瞬間を測定するなんてできないだろうと考えたんだよ。ところが、いいアイデアが浮かんだんだ。
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あるレストランに開高健みたいに恰幅のいい紳士が入ってきて、ホロホロ鳥のまる焼きが注文した。それも、ジャマイカ産のホロホロ鳥をくれっていう
。
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たいていの少年は独創的なのだが、思春期を迎えるころからそれが弱まってくることをシェルドンは指摘する。これを彼は「脳の退化」とよんでいる。さらに、この悲劇的現象は、あまりに多くの人びとに見られるので、一般に避けることのできないものと考えられている、とも述べている。
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私がつよい印象をうけたのは、『愛と同じくらい孤独』というインタヴュー集のなかでの彼女の発言だった。彼女はそこで、第二次世界大戦中の生活にふれ、自分の両親のことをとても愛情をもって語っていた。
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彼女が自分の母親について語ったエピソードが私には忘れられない。それはドイツが敗れて、フランス市民たちが過激な報復にはしったときの話だった。
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「僕も若い頃は、自分をよく見せようという気持ちがやはりありましたけど、でも最近は、ますますこう思うんです。相手の芝居を引き立たせる演技をすると、こっちの芝居も絶対よくなる、と」
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シルバー・スプリングスのサルたちの物語―十年以上も裁判が続き、大物議員が十七匹のサルの運命に関心を寄せ、ほかのどんな事件よりもアメリカの動物愛護運動の発展に貢献した。
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ヴィクターはいまでもなくなった腕の感覚があるといい切った。ラマチャンドランはヴィクターを研究に参加させた。少年に腰をかけさせて固く目をつぶらせ、ポンズのチームがシルヴァー・スプリングのサルにしたように、綿棒で左頬にそっと触れる。
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なぜ昨日のままでいけないか。それは今日のお客の目は、既に昨日と変わって新しくなっているからだ。九十一にもなって、役者というものは、そこまで考えるものなのか。私は感心してしまう。
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昔森繁さんは後輩の役者たちに、いままでの人生の中で出会った、具体的な人物をモデルにして<役>を作ってごらん、と言っていたのはを思い出す。たとえば<アホの丑松>と呼ばれていた成績の悪い中学の同級生、またたとえば、裏に住んでいた人の顔を見ないで喋る、偏屈なお爺さん―その人の<姿>を思い出し、それを自分の役に重ねてみろと、森繁さんは言うのだ。
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やわらかに笑いながらおっしゃるが、森繁さんは意外に深刻のようだ。しかし、これが九十一翁の発言となると、放ってはおけない。このお歳になって、古いも新しいもないじゃないかと思いがちだが、実はそうではないのだ。森繁さんは、何よりも古くなることを怖れている。
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厚生労働省は「痴呆」という用語には侮辱的な意味合いが含まれていることから、これに替わる用語を検討して来た。そして導き出された新語が"認知症"だったのだ。
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鹿児島県大隈町のひとり暮らしの老女が自宅で倒れ、119番をかけるつもりが海上保安庁の緊急電話118番にかけてしまった。
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広島県立国泰寺高校の理数ゼミの生徒がオオサンショウウオのDNA解析を手がけ、解析した塩基配列を音符に置き換えて楽譜を作った。
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思い出すのは、横須賀線での列車事故ですかね。鶴見事故といってね、ぼくが大学院の時の大きな脱線事故でした。たしか二百人位の死者がでたはずです。前からニ両目が脱線したんです。
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アイデンティティとは、ひとがじぶんに語って聞かせるストーリーであると、先ごろ亡くなった精神科医のレインがかつて個人のアイデンティティについて書いていたが、わたしたちの日常の現実といえばこれもまたさまざまの<物語>を内蔵することでなりたっているのではないだろうか。
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今回の弁論大会からさかのぼること七十二年前、昭和七年大会で優勝したのは熊谷善一さんであった。その名弁論は今も語りつがれていると聞いた私は、『点字毎日』の眞野哲夫編集長にお願いし、それを読ませていただいた。深い言葉が幾つもあり、現在の視覚障害者のよりどころとなっているという。
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今、泣ける物語が巷に氾濫していますが、私にとって泣けるというのは、こういうことなんだ、と半ばアンチテーゼとして出してみたかったんです。
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彼が気をつけていることは実はたったひとつで、それは他の運転手の誰もがやらないことなのだという。いったい、それは・・・・・・。
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相沢さん、面白いところもあるのよ。旅館の結婚式の後、祭壇の前で私が股を広げて、『さあ、これも撮って』と言ったら、ほら、あのカメラマンの巨匠の真似をして、『いいねえ、エミちゃん、もっと股開いて』とかノリノリで撮ってくれたもの」
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國武が献立を変えた直後、入居者たちは喜んだ。できたてのご馳走は寡黙な人たちを饒舌にし、レストランは活気に溢れた。國武もやれやれと胸をなで下ろしたのである。しかし、彼の喜びは一週間ももたなかった。四日目の朝食から、ブーイングの嵐となり、給食会社がやっていた時よりも数多くのクレームを受けたのだ。
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米倉の良さとは名士の客が来ることだけではない。他の理髪店ではやっていないサービスをいくつも開発しているのも米倉の特長だろう。なかでも有名なのがオリーブオイルを使ったマッサージである。
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イギリスのホスピスにおける医療者の心得に、「患者の心を『聞く』とは『待つ』に等しい心構えが必要だ」というのがある。
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ひとりの女性が雑巾を持って入ってきた。彼女はあたりを見回すと、突如としてひざを折り、手に持った雑巾で便器の下をさっと拭いた。おしっこの垂れを拭いたのである。でも、それにしても彼女は、なぜ、あたりを見回したのだろう。私は物陰から飛び出て、身分を名乗り、清掃係りの末吉光枝さんに事情を聞いた。
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いろいろな化学反応が起こるとき、酸素が関与したものには、短い間だが、活性酸素が必ずできる。酸素が関与しない化学反応にも、必ずフリーラジカルという形で産生が起こっている。電子がひとつ余っていて陽イオンを吸着できるような不安定な状態、たとえばOH基や塩素イオンなどもフリーラジカルである。活性酸素は酸素のラジカルであり、フリーラジカルは私たちの体の中でつねに発生している。
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雌牛の方がせりで高い値段がつくのか。日本の消費者は肉質の柔らかいもの、脂の多いものを好む傾向にある。必然的に雌牛の値段が高くなるのだ。また、雌で血統のいい牛なら子を産むための母牛として育てることもできる。それもメリットだろう。一方、雄牛の肉は固い。だから高く売れない。
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そうしたノンフィクション・ジャンルの潮流を俯瞰するとともに、そこに投影された現代日本人の意識と社会の実像について分析し、一冊の本『人間の事実』(文藝春秋、文春文庫版は二分冊)にまとめた。そこではっきりわかったことの一つは、体験記や手記の類は、戦後長いこと戦争や空襲の体験を記したものが圧倒的に多かったが、一九七〇年代の半ば頃から、戦争体験記の時代が終わり、代わって闘病記の時代が始まったという変化だった。
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胃がんの食物・栄養関連の予防因子と促進因子(WCRF=世界がん研究基金/AICR=米国がん研究財団報告書から)
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大腸がんに関連する食物・栄養と身体活動(WCRF=世界がん研究基金/AICR=米国がん研究財団報告書から)
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長濱 要悟『穏亡桜』
■作家プロフィール:広島県在住(54歳) 畳職 小説家 俳人 町おこし活動家 町議会議員というマルチな視点で、日本人の人情の機微に分け入る。都会と島の往来からスパークする感性を文字にしたため、島々をいにしえの舟に見立てて八艘跳びする瀬戸内の野人。※『穏亡桜』は、「文学界11月号」同人雑誌評で紹介、今月のベスト5に選出される。
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次男が自ら命を絶って、十年以上がたつ。初めの数カ月間を、離人症の状態で呆然と過ごすうち、気がつくと本屋の児童書コーナーに立っていた。ふと、宮沢賢治の『風の又三郎』を手に取る。
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漢方薬には急性病を治療する漢方群と体質をかえる漢方薬の群があります。急性病とはウイルス感染病を中心とした疾患です。じつは漢方薬使用の原点になっている「傷寒論」とはウイルス感染にたいする薬の用い方を述べた書物で、すでに三千年前にこういう概念があったとは驚きです。逆に後になって細菌感染に対する薬が少ないとの批判があり、清代になって細菌感染にたいする漢方薬の使い方がまとめられ「温病条弁」として発刊されたくらいです。
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冬とともに、不快な静電気のシーズンがやってくる。ドアのノブや車のドアに触れようとすると「バチッ!」と衝撃が走る。この時の電圧は一万ボルト。セーターを脱ぐ時の「パチパチ」でも五千ボルトで、髪の毛が"逆立つ"時は六万ボルトにもなる。だたし、電流が少ないので感電死することはない。
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今日はなにもしないでいたい。おそらくそれは、こんなにすばらしく天気がよいせいか、中庭で大工さんたちが仕事をしているせいか、お日様が照りつけているせいか、その他千もの原因のせいだろう。とにかくなにもしないでいたいのだ。
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糖尿病も食べ過ぎや肥満が密接にかかわって発症すると考えられ、食事療法は治療の基本中の基本とされています。しかし、糖尿病の患者さんで、肥満者はいわれるほど多くはありません。にもかかわらず、なぜ一律に食事制限をいいわたされるのでしょうか。これにはアメリカ医学の影響が強いと私は考えています。
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佐藤 レースが終わると体重が二キロ減ってるぐらい汗が出て水分が飛んでいっちゃうから、水分補給しないと脱水状態になっちゃうんですよ。
阿川 あの狭いマシンの中に水が置いてあるんですか。
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遊んでいるときには、いつだって、ある快感がある。この遊びの快感について、最近重要なヒントを提供してくれたのは、ある言葉との出会いであった。
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精神科医は患者と友人になりにくいという原則があるが、逆に言うと友人を精神科医として治療できないことになる。そして、わかってもらわねばならないのは、患者たちに精神科医が自分のプライバシーを語らないのは、精神科医の治療技法のうちだということである。
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ニューヨークの"名所の匂い"を再現した香水が、米国で話題になっている。香水は全部で二十一種類(三・三オンス=約九十四グラムの瓶入りで、百六十八~百九十八ドル)。
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古代ギリシャで香料がさかんに使用された背景には、何人かの学者たちによる研究が一役かっていたようにも思える。ヒポクラテスは、健康的な生活習慣の一つとして、香料を入れた風呂に入ることと、マッサージ(香油を用いる)をすすめている。ギリシャの街には、社交場であり情報交換のサロンでもある体育場があった。その体育場で、健全なる魂を宿すべく身体を鍛えたわけだ。
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北米神経科学会は、アメリカを中心とする脳科学(神経科学)の研究者の集まりである。毎年1回開かれる会議は、あらゆる分野を通じて世界最大級の学会の一つとなっている。昨年、ルイジアナ州ニューオリンズで開かれた会議には、2万8000人以上の参加者があった。会議があまりにも巨大化したため、開催できるような設備のある都市が全米で数か所の限られ、それらを巡回するようになっている。
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「自分自身の性について考えると、障害を持っているから自慰をしてはいけないというのはおかしい、と分かる。障害を持つということは、介助を必要とする場面も多いでしょうから、介助者の性に対する考え方が反映される場面が多い。周りの人が自らの性を見つめ直すことからしか始まらないのではないでしょうか」
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名称の「コ」は「補う」の意で、「エンザイム」は酵素、「Q10」は化学構造上の特徴を示す。1950年代初めに発見され、67年に日清製粉が世界初の量産化技術を確立。74年以降、エーザイなどが心疾患患者向けの医薬品として「ユビデカレノン」、市販薬だと「ユキビノン」の名前で売り出した。欧米では早くにサプリメントとして普及したが、日本では01年4月の厚生労働省の食薬区分見直しにより、健康食品として流通し始めた。
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亡くなった俳優の西村晃と土浦からずっと一緒で、初めてあった時から百年の知己の如く仲がよかったんです、凹凸コンビで(笑)。本当に楽しい男でしたよ。
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音楽とは何か。音楽家は何のために存在するのか。慶應義塾大学在学中の二十歳のときに社会的な要因も重なり、クラシック音楽を聴くだけで気分が悪くなる日が続いたため、ついに音楽をやめようと決心し、「これ、売っていいわよ」と、バイオリンを母親に差し出した。再びバイオリンを手にしたのは二年後のことだった。
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19歳で50人に1人、18歳では64人に1人―。2003年度1年間だけで、これだけ多くの若い女性が人工妊娠中絶をしていたことが、厚生労働省の調査で分かった。
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来日しても朝7時からトレーニングをしているという。自分の体を常にベストの状態に保とうとする姿勢は、彼にとって習慣以外の何物でもない。当たり前のことなのだ。
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こんな時代のこんな医学部とは、遠藤周作が描いたように戦争中だけの特殊な状況なのか。私には分らない。いまは、分らないとしか認識できない凡夫の戸惑いを厳粛に、ありのままに保持しておきたい。
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私が田村と暮らしはじめたのは、彼が六十歳の時からです。私は五人めの奥さんでゴサイなのです。彼はいろいろあって大変だったようですが、昔の事は話しませんでした。
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旅をしていて、新しい国に入って、ホテルの部屋で水道の水をちょっと飲んでみて、その水がうまいと、
「なにかいいことがありそうだ・・・・・・」
そんな気持がしてくる。
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ある日、ジャングルを進行中に昼食時となった。わたしがぶらぶら歩いていると、兵士のひとりが洗面器の中にピンク色がかった白い肉と白菜を入れて、グツグツ煮ているところに出くわした。
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山の場合ですが、遭難者のほとんど―おそらく九五パーセント―が、突然の事故死に直面したときにどうなっているかというと―。
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阿部定は懲役六年の判決を受け、栃木刑務所に送られる。そして昭和十六年五月に出所。その後、熱海で旅館の女将をやっているやら、芸者にでたやらの噂が立ったが、確かな消息は判然としない。この年(昭和三十年)、上野の料亭で働いているのを知って、私は取材に訪れたのである。
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母と娘の関係は一番危ない関係です。強くて、娘の人生をのみ込んでしまう「モンスター母」と、娘の人生を巻き込んでしまう「かわいそうな母」がいます。
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二十七歳、独身だが、結婚式をひと月後に控えていた。間に立つ人があって、見合いのような形で五ヵ月前に知り合ったばかりである。しかしその間、相手の女性と直接会ったのはほんの数えるほどしかなかった。彼女が住んでいるのは茨城である。S三曹がたまに訓練のため浜松に出張するとき、彼女も電車を乗り継いで浜松まで足を伸ばす。
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天才パーフューマーとも、ミスター・ノーズとも言われたジャン・カールは、偉大な調香師であるとともに名伯楽でもあった。彼の門下生からは、多くの優秀な調香師が育っていた。ジャン・カールは、調香師になろうとする人のために、『匂いを創造する方法』という論文を残している。
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自分が老い萎びていく恐怖に耐えきれず、シワ取りのプチ整形から始まってメスを使ったフェイスリフト手術、挙句の果てには豊胸手術まで、表面上の「老化」には徹底的に抵抗してきた女王様であるが、ワックスで磨き上げた蜜柑がそのピカピカの皮の下で静に萎び腐っていくように、皮膚の下の臓器はひたひたと老いに侵され、「死」への準備を無言で推し進めているのであった。
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上田 でね、有田のほうから「俺たち高校時代からお笑いやりてえって言ってたよな。俺、今、ホントにやりたい気持ちがすげえ強いんだけど」って言い出したんですよ。それで、「実は俺、明日、履歴書を送る予定なんだけど、お前も送ってみる?」って言って、一緒に出したんです。
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高齢者の筋トレへの取り組みを、ずっと見守ってきた村上さん(理学療法士)は、「こちらが多少、負荷が重過ぎるかなと思っていても、平気で持ち上げたりして驚かされます。お年寄りには筋トレは無理、といった固定観念が間違いだということがよくわかります。
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「年に1度の健康診断では、血圧はやや高めだが、血圧が高いほうが元気というから、そう問題はないだろう」
そう自己判断して、食事制限も適度な運動もしない、医者にもかからない―そんな中高年は決して少なくない。だが、そうした人たちに警告を発しているのが、世界中の大規模臨床試験結果を分析した米国のデータ。
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月刊「日経トレンディ」の「居心地のいい病院ランキング」や『「患者力」で選ぶいい病院』(扶桑社)で、医療サービスの評価が、全国でトップの医療機関がある。房総半島南端近くの亀田総合病院(千葉県鴨川市 八〇二床)だ。
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柳田 日本ではある一つの体系にそった知識を覚えさせることが中心ですから、実践的でないばかりか、自分で考えるという思考態度が養われない。だから、チーム医療などをやる場合に必要なコミュニケーションのとり方や、ディスカッションして道をみつけていくことは不慣れなんです。人間を見る眼を養うためにも、教育スタイルを変えていかなければならないと思います。
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肥満は心臓の大敵です。体の体積が増えれば、それだけ心臓はたくさんの血液を送り出さなければならなくなりますから、脈拍が上がります。
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お酒を飲み過ぎたりすると、心房細動による不整脈が起こることがよくあります。アメリカのメイヨークリニックの研究では、心房細動による不整脈は、治療すると八割の人が治り、二割の人が治らないとされています。ところが、睡眠時無呼吸症候群の人が不整脈になると、治る割合が四割にまで減り、六割の人が治らなくなるそうです。
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吉原の女でも、客に惚れる。「よしわら」の題名で出された、彼女たちの文集(大河内昌子・編)がある。
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初めてアスペン音楽祭で演奏したとき、アメリカの四四二ヘルツという基準音に合わせるのに苦労したことは、節があれほどショックを受けていたにもかかわらず、本人はあまりはっきりとは意識していなかった。ただ、オーケストラの基準音と自分の持っている四四〇ヘルツの絶対音感が合わずに気持ち悪いと感じた経験は何度もあり、アジャストできるようになったのはずいぶん後になってからだといった。
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パワーリハビリテーションは、いかにもマシンを使って筋肉の物理的な動作をよくする過程だと私どもも思っていたのですが、しかしやっている間に、たとえばパーキンソン病(症候群)にすばらしい効果がある、あるいは痴呆とくに重度の痴呆に目覚しい改善があり、それも短期間でそういうことが起こることからみると、どうやら筋肉の動きという物理的なものよりも、体のなかに分泌されるさまざまな物質が影響しているというふうに考えないと説明がつかない場面に出会います。
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「要は、先を見ながら操作するわけですよ」
しきりに首をかしげてみせる僕の前で、ベテランパイロットの一人は笑いをにじませながら、いとも簡単に言ってのけた。
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人間の眼はカメラと同じで、何もない空の一点に焦点を合わせようとしても、なかなかピントは合ってくれない。それでもなおただの空間をみつめていると、だんだん瞼の裏が重たくなって、しまいには遠近感がなくなり、ぼやけてしまう。そこでパイロットたちは、はるか彼方の雲や水平線にまず焦点を合わせて、そこからしだいに視線をずらしながら、敵を探すのである。何しろ、飛んでいる戦闘機は、見えたとしても、ポツンと空の中に小さなゴミが浮かんでいるようにしか見えてこない。いや、はじめは、見えるという感じからは程遠い。何かがそこにあるという気配を感じとるのである。
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戦闘機乗りはベテランであればあるほどじっさいの年齢より老けた顔をしている。二十代のパイロットは、逆に同年代のサラリーマンなどより表情にまだ世間の荒波にもまれていない、幼さ、純な部分を残しているが、キャリア六、七年を数えたあたりから一気に老けこむのである。ニ〇三飛行隊の隊長は、いかにも歴戦の勇士という面構えで、逞しく日焼けした額に幾筋も深く皺が刻みこまれている。はじめて会ったとき、そのどことなく老成した感じから、僕より四つか五つ上の四十代後半かな、と思っていたが、じっさいは一つ歳下だった。連日の訓練でGに顔の筋肉を痛めつけられ、額や頬の肉を押し下げられることを十数年も繰り返していくうちに、年齢を越えた皺を重ねていったのかもしれない。
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匂いは、揮発する化学物質の分子であることは前に述べた。化学物質の分子である以上、その性質はすべて異なるのであるから、匂いを持つ分子は、その匂いに強弱や性質の違いがあるのは当然である。
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心臓は、通常一分間に三リットルから四リットルの血液を拍出しています。心臓機能が弱ってくると、この血液が減ってきます。たとえば、通常一分間に四リットルの血液を送り出せる心臓が、「一分間に四リットルはとても無理だ。二リットルでも厳しい。せいぜい一リットルだ!」と主張しはじめる。そうすると、体のほうは、体のいずれかの場所への血流を切り落として、いちばん必要な部分にだけ血を送ろうとします。
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もう一つやりたいのは、日本語の短い会話を100も200も作って録音し、それを外国人に聞かせることだ。外国人が日本語を勉強するとき、日本語のテープを浴びるほど聞くという話を知って、日本の中学生の学習に取り入れたらおもしろいと思った。
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051号機は滑走をはじめた。意外にゆるやかな走りだなと思っている間に加速は増し、滑走路の路面も左右の風景も、いっさいがうしろにちぎれ飛んでいく。だが、離陸の感覚より次の瞬間の衝撃の方が圧倒的だった。あっ上がった、と体が離陸を感じとったとたん、まるでのけぞるようにすさまじい勢いでシートごと後ろに押し倒され、コックピットの外が青一色に染まった。なぜ地上が見えないんだろう。疑問が浮かんだが、すぐに氷解した。空だった。空に向かってほとんど垂直にF15は突き進んでいるのだった。これは飛行機じゃない。ロケットだ。全身をシートに押しつけられたまま僕は苦しい息の中でつぶやいていた。
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看護婦になって十四年の千葉由香里は、岩手県の出身だ。県立水沢高校三年のとき、一つ年下の弟を大学へ行かせるために、自分は就職しなければならない家庭の事情にあったので、地方公務員試験を受けた。合格したので市役所に勤めようと思っていたところ、母が「これからの女性は一般事務の仕事より、何か資格を持って社会に出たほうが、自分の人生を生きられるのよ」といってくれたので、何がいいのだろうかと調べるうちに、看護婦の道を選ぶことにした。
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「私がこの事件に強い関心を持っているのはひとえに少年の文章力であると、『懲役13年』と題する作文を読んで確信した。不謹慎を承知で言うのだが、私は少年の文学的才能に魅了されている。かつて彼を模倣の天才だと書いたことがあるが、作文がニーチェの『ツァラトゥストラかく語りき』、ダンテの『神曲』から引用したものであっても彼の文章力に対する評価は変わらない。(柳美里『新潮45』九七年十一月号「『絶対零度の狂気」持つ少年たち)
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「伊吾というのはわが家の長男の名である。長男は以前私の"西遊記"という小文の中に登場したことがある。あのときの三歳の童児で、それが無類のお話好きで、毎晩話をせよとせがむから、私は"絵本西遊記"を寝どこの中で一回十分ずつ足かけまる三年、七つになるまでまるごと話した」
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<<記者 いろいろな事を伺って見たいと思いますが・・・・・・あなたは執筆を楽しみに感ぜられますか、苦しみに感ぜられますか。
芥川 それは一緒ですな、まア楽しみが六分位で苦しみが四分・・・・・・イヤ三分位ですな。其他に機械的に少し書く事がある。
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今の文壇に真の天才あるものを数ふ、露伴紅葉を除けば、僅かに鏡花と女史あるのみ。而して鏡花は邪路に彷徨ふて未だ其の才を揮ふに足らず。唯女史ありて、而して、女史や、其の才を尽くするに及ばずして、藻思を齎して空しく黄土に就く。留めて得ず、呼んで還らず。ああ我は復女史の文を見るだも得ざるべきか。
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柳田 折笠さんの闘病記に、こんなことが書いてあります。あるとき主治医が医療機器メーカーの人を案内して病室にやってきた。難病患者がどのような医療機器の支援を必要としているかを見てもらうためにです。そのとき、医師が「この人もご飯を食べているだけの患者さんです」といったというのです。
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筋肉痛を英語でmuscle painマッスル ペイン、もしくは、myalgiaマイアルジア(myo-マイオ「筋肉の」+ギリシャ語アルゴス「痛み」)という。この筋肉痛、運動した翌日、さらには翌々日にやって来る。いわゆる「遅発性筋肉痛」である。それに対し、運動中や直後に起こるものは、「現発性筋肉痛」ともいい、大抵は1~2時間でおさまる。もちろん、肉離れや断裂などの傷害による激しい痛みも、運動中生ずるが、それは筋肉痛とは異なる。
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美輪 だから、私、遠藤周作さんが可哀想だったの。遠藤さんも苦しんで、真実は何かを追究しようとなさったでしょ。あの人は、カソリックの中だけで、真実をつかもうとしていたんですよ。けれど、カソリックというのは、つまり自力じゃないから、それは無理なんですよ。他力でしょう。
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国際アルツハイマー病協会(ADI)の京都会議(10月15日~17日)には、2000人収容の会場に、61カ国から4000人が押しかけた。「それほど深刻になってきているのでしょう」とは、京都会議で委員長を努めた、聖マリアンナ医科大学理事長の長谷川和夫名誉教授。
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瀬戸内 川端さんは、三島さんに「今度はいただかせていただきます」と言ったらしいね。三島さんとしては、そう言われたら、しょうがない。だから、川端さんもやっぱり寝覚めが悪かったんですよね。きっと。もらった後でもずっとね。
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瀬戸内 でも、文壇でも三島さんの意見が通らなかったところはなかったけれども、何か孤独でしたね。だから、川端康成さんが唯一の理解者だったと思っていたから、晩年、あんなふうになってしまって、ほんとうに気の毒でしたよ。
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美輪 あの人が死ぬ前に、お別れに私の楽屋に来てくれたとき、「何で十八年間もの長い間つきあわせていただいたんでしょうね」という話をしたんです。
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家庭内暴力のようなことが起こって、子どもが、「あんたは自分をちゃんとかまってくれなかった。愛してくれなかったじゃないか」と言ったときに、親の側に負い目がなければ、「そんなことはない。自分はあたう限りの愛情を注いで、必死でお前を育てた。そんなことを言われる筋合いはない」と突っぱねることができるはずです。
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瀬戸内 三島さんは、日記をつけてたでしょう。
美輪 でも、あの。日記はくせものでね。パブリック用の日記なんですよ。すべて作家の日記というのは・・・・・・。
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美輪 あの人は、受動的に与えられた貧相な肉体がコンプレックスになっていたわけでしょう。だから、筋肉隆々の体を自前で調達したんだけれど、年をとると、せっかく自分が努力してつくり上げた肉体が無残に崩れていく。それは許せないことだった。だから、自分が作り上げた体が完全な形として維持できている間に、ストップモーションをかけたんですよ。
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歯科医療分野でも、珍しい女性外来が登場した。東京都港区の志村デンタルクリニック(℡.03・3580・6480)が2003年4月から毎週土曜、女性専用「ドライマウス外来」を開設したところ、遠くは東北や九州からも患者が訪れるという。
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吉本さんは語る。<恋愛というのは、細胞と細胞が呼び合うような、遺伝子と遺伝子が似ているような―そんな感覚だけを頼りにして男と女がむすばれ合うものです。赤の他人なのに双子のきょうだいのような感じをもつ。そうした経験は、やはり稀有なもので、生涯のうちにそう沢山あるものではない>
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美輪 私、三島さんと話したことがあったんです。「肉体より精神だ、魂だ」ってね。だけど、そのとき、彼は「魂より肉体だ」と言ったわけ。もちろん、三島さんは本筋では魂とかそういうものを大事にする人なんですよ。
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美輪 帝国ホテルもどこも、ジーンズとサングラスのお客はお断りという時代だったんですよ。だから、お宅へうかがったら、お母さまに、「公威さんが、ああいう下品な格好をするようになったのは、丸山さんのせいでしょう、恨みますよ」って、言われました。それからお母さまが煙たくなって、お留守のときにしか行かなかった。
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美輪 いや、ご自分はまだ背広にネクタイだったんですよ。あれは多分昭和三十三年(一九五八)ぐらいかな、新宿の「フクワ」で一緒にダンスを踊ったことがあるの。
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美輪 緑が丘のお家ですね?
瀬戸内 そうそう。普通の家ですよ。玄関脇に二畳から三畳の編集者が待つ部屋があって、そこにいれられて待っていたら、近くでトイレを流す音が聞こえてきたのね。そしたら、痩せて、貧相な男が出てきましたの。
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美輪 私は、いつも若い人たちに、「自分を育てる親は自分よ」と言うんです。親や先生や、年上の人たちは人間の先輩としていいところもいろいろあるけれど、みんな、実は欠点だらけなんだ。だからいいところだけとって、悪いところは捨てればいい、と。
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瀬戸内 私は、そういう不思議な経験は全然なかったんですよ。およそなかったのね。だけど、口ではうまくいえないけれど、たとえば、ここのところ好きな人がみんな死んじゃって、あとは屑ばっかり残っているんですね(笑)。
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瀬戸内 「生まれつき」という言葉がありますね。それこそ生まれつき持って生まれたものはみんな違うんですよ。仏教では三世の思想といって、私たちは今、現世を生きているけれど、振り返れば限りがない過去世が続いている。前には果てしない来世が続いている。その中間にある現世はたかだか百年かそこいらでしょ。
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瀬戸内 間もなく病気になりました。父はとてもお酒が好きな人でね。神仏具をつくる職人で、私が子供のときには、背中に一升瓶を十本並べておかないと、機嫌が悪かった。一本減ったら、また一本置いて、必ず十本、背中に並べていたんですよ(笑)。それぐらいお酒の好きだった人だから、お酒のない戦争中は困って、自分でどぶろくをつくって、飲んでいたんです。
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