絶対的な弱者はテロしかない
学生(女) すいません。さっきのテロの話なんですけれども、非常に新鮮に思えた部分はあるんです。ただ、絶対的弱者と絶対的強者という中で、テロしか本当に方法がないのかっていうのをすごく思うんですけれども、先生方はどう思われますか?
田原 あのね、僕もテロはよくないと思いますよ。テロは確かによくないと思うけど、絶対的な弱者はね、テロしかないよ。ていうことは、逆に弱者を絶対的弱者へ追い込まないということですよ。アメリカが失敗したのは絶対的弱者に追い込んだことですよ。
筑紫 というよりはですね、何がテロで何が革命なのか。有名な話ですけれど、テロの国際会議っていうのをやったら定義が百二十いくつあって、収拾がつかなくなったことがある。問題の中心は暴力です。戦争という国家の暴力はよくて、テロは悪いということでは問題は解決しない。
田原 ただね、今のテロと昔のテロは違いがある。昔のテロは当事者しか殺さない。今のテロは無差別テロをやりますね。これがひとつ、大きな問題だと思います。
筑紫哲也×田原総一郎/わが内なるアルカイダ『青春と読書』集英社2004.9
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