誕生月で変わる病気発症リスク
冬に生まれた人は夏生まれの人より脳腫瘍になりやすい・・・ゲンダイネットによると
誕生月で変わる病気発症リスク (ゲンダイネット)
「冬に生まれた人は夏生まれの人より脳腫瘍になりやすい」――こんなショッキングな研究結果を米国立がん研究所のチームがまとめ、米医学誌「ニューロロジー」で発表した。脳腫瘍の患者を調べたところ、1月と2月生まれを中心に冬生まれの人が多く、反対に7月と8月を中心とした夏生まれは少ないと判明したという。
「出生季節と病気の関係」について詳しい和光大教授の野中浩一氏(人間関係学部)が言う。
「原因不明の精神疾患などの病気と出生季節の関連性については世界でも研究が行われています。なぜリスクファクターとして生まれた季節が挙がるかというと、胎児期や出生直後に、健康や発達に悪影響を与える病原体や化学物質、アレルゲンなどが特定の季節に偏って多くはたらく可能性が考えられているからです。胎児期、幼少期の環境要因の影響が成人後に表れると指摘する専門家も少なくありません。私たち日本の研究でも、虫歯やくも膜下出血などの疾患に出生季節による違いが観察されています」
精神疾患には、冬生まれの人が、ほかの季節より1~2割多いことが世界各地から報告されている。また、日本のある歯科医が患者の「虫歯本数」を調べたところ、7月から9月にかけて生まれた夏生まれの人が最も多かったという。くも膜下出血も同じ傾向が見られるという。
出生季節の影響は病気だけではなさそうだ。オーストリアでは18歳の兵士50万人の身長が「春夏生まれが秋冬生まれより0.6センチ高い」ことが判明している。
「東大生は夏生まれが多い」という俗説も、単に偶然では片付けられないのかもしれない。
【2004年8月17日掲載記事】[ 2004年8月20日14時45分 ]
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