贈与としての自己実現
ブランド品によっていくら優越戦争をしても、それはエンドレスであるし、上には上がいるということを中村うさぎと桐野夏生は教えてくれた。
つまり、人間は自分が上昇することでは、もう幸福になれないのだ。幸福になるためには、自分の外部に不幸な人が存在する必要がある。
ドラマのネタが尽きると、子どもと動物と障害者と不治の病の人を登場させるというのは、本当にいやな定石であるが、時代自身が、「消費としての自己実現」から「贈与としての自己実現」に変わっているのである。
小倉千加子/女の子であることの不安『週刊朝日2004.7.2』
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