PETとCT・MRIの違いは?
これまでの画像診断による検査法には「CT」(コンピューター断層撮影法)や「MRI」(磁気共鳴断層撮影法)などがある。こうした方法と比べてPETはどう違うのか。
PETとは、「ポジトロン断層撮影法」(Positron Emission Tomography)の略語。放射能を出す物質であるポジトロン(陽電子)を使って体の断層写真を撮る検査方法だ。ポジトロンを組み入れた薬剤が体の中を移動して、心臓や脳など体のあらゆる部位に集まる様子を体の外からとらえる、いわば「全身カメラ」のようなものだ。(中略)
浜松ホトニクスの中央研究所内に設立された、浜松PET検診センター(静岡県浜北市)院長の西澤貞彦さんはこう説明する。
「従来の検査は、脳、心臓、肺と特定の部位を対象にしていましたが、PETは頭部から骨盤まで全身を一度に測れるため、がんの有無や体のどこにどの程度の大きさのがんがあるのかがひと目でわかる。また、これまで発見できなかった、数ミリ程度の小さい早期がんも発見できるのです」(中略)
日本にあるPET装置は100台程度だが、米国では、すでに600台以上が稼動している。米国では腫瘍が疑われる患者に対して、「PET first!」(PETを最初に!)」というほど浸透しており、臨床への応用が盛んに行われている。(中略)
PETには弱点もある。薬剤が尿によって排泄されるために、腎臓、膀胱、前立腺などのがんは見分けにくい。この場合は、超音波検査や内視鏡検査などのほうが、PET検査より有用なことが多い。
また微量で安全な範囲だが、放射線被爆もあるため、施設が増えるにつれて、薬剤の管理ができる人の確保がでてくるといわれている。
がん最終兵器PETの検診力『AERA2004.6.28』
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