アホ撲滅プロジェクト
粟井教授自らが名付けた「アホ撲滅プロジェクト」は、昨年10月から12月にかけて、山口県宇部市の山口大学工学部で実行された
目的は、落第寸前の3、4年生104人に特別講義を行い、必修科目である「電磁波工学」の単位を取得させることである。
このうちの4年生22人は、一昨年からすでに3回も試験を落ちている。いわば、"筋金入り"だ。再教育は困難を極めた。粟井教授は、こう振り返る。
「9回にわたり、徹底して演習問題の解き方を解説しました。質問には、研究室にいる限りは、最優先で答えました。試験1か月前には、92人と個別面談を行い、具体的な勉強法をアドバイスしました」
しかし、結果は、60点以上の合格者が18人というていたらくである。全体の合格者は17%だった。粟井教授は嘆く。
「これだけやっても、学生は勉強してくれない。教育者としての信念が揺らぐ結果でした」
粟井教授によると、問題は、難解どころか、むしろやさしいはず、という。
「実は、『電磁波』の『で』の字も知らなくても、100点中30点は取れるように作ってあるんです。例えば、関数通りのグラフを書きなさいとか。それに私の試験は、教科書持ち込み可です。該当する個所を見つけて、公式に数字を入れれば答えは出る。要するに、電磁波工学以前の基礎的な能力が欠けた学生が何割かいるということ」
山口大教授が実行した「アホ撲滅プロジェクト」の仰天中身『YomiuriWeekly2004.4.11』P112
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