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2004.04.22

化学変化

ケミストリーの力量

 CHEMISTRYも今やもう不動の存在となった感がある。当初は、オーディション番組で作られたグループの印象が強くて、歌声自体に魅力があっても、ずっと持続していけるのか、どこかもろいところもあって、先細りの可能性なきにしもあらずだった。
 だいたい、いつも歌番組などの二人のまなざしが何故か所在なげで、そう楽しそうに見えなかったし、バラエティ的な機転もあまり利かない。芸能界に向いているようには思えなかったのだ。
 しかし、考えてみれば、TVを達者にこなせることと音楽家の才能は本来は別のものである。音楽をやる人が、TVに出るたびに面白いことをいったりやったりする必要なんてどこにもないのである。
 今となって思えば、逆に、そうした芸能界的なものになじまないキャラクターが、信用につながったという気がしないでもない。
 こうして出せば必ず売れるアーチストとなったのは、ひたむきさというものの決して失われることのない姿勢を貫いてきたことが大きいと思うのだ。
 とはいえ、やはりこの二人は声だ。そして、その声をうまく活かした楽曲に恵まれてきたことだ。  
 二人の声は、基本的には似たところがある。その上で、やはりそれぞれに違う味を持っている。この似ているようで似ていないふたつの声が、それこそグループ名の由来である"化学変化"をうまく起こすように、常に曲が作られてきた。
近田春夫の考えるヒット348『週刊文春2004.2.26』P74

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