2010.03.12

奴顔

中国の作家魯迅は、二〇世紀初頭の中国について、植民地状況に慣れきった中国人の顔が「奴顔」になっていると嘆いた。

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2010.03.11

遊びがなくては・・・

漱石は、あまり知られていませんが一年留年しているんです。遊んでいて留年したんです。

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2010.03.10

後進性の名残

理想の結婚生活、つまり、自由な意思で選び合った男女が、ともに自己実現をあきらめずに愛情を持って添い遂げるということは、今でもなかなかできない。その背後には、社会の後進性の名残というものがあるとぼくは思います。

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2010.03.09

このイライラ感

ここ4~5年来、子どもが親の首を絞めたり、友達同士で飛び降りちゃったり、以前は感じたことのないようなショックなことがあるじゃないですか。

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2010.03.08

サラリーマンから漁師

意を決して会社を辞めた私は、十月二十日午前六時すぎ、第一幸福丸に乗り込んで下田港を出港しました。

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2010.03.07

リンボという場所

私の付き合った人のおおかたはなくなった。あまり人とつきあいわずに、部屋にこもっていると、古代キリスト教の神学に出てくるリンボに自分がすわっているように感じる。

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2010.03.06

トルフシュピッツ犬

新旧両石器時代の境目ごろ、最初の家畜として、トルフシュピッツ犬があらわれてくる。...

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2010.03.05

アンラーニングでリセットが必要

松本 なるほど。私は「アンラーニング」(反学習)を重視しています。パターンに沿って高い偏差値の京都大学に入ってきた学生は、入学試験に合格するために、多くの知識をめいいっぱい詰め込んできています。それを一度リセットしてもらうのです。

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2010.03.04

観光客ご一行様が見たもの

私の仮説はみごとに実証された。かえったばかりの子ガモたちは母親の視覚的な姿にではなくて、母親の呼び声に生まれつき反応するようになっているのである。ちゃんとした呼び声を出すものなら、大きな白いアヒルでも、もっと図体の大きい人間でもかまわない。みんな母親とみなされる。ただし、ある程度以上大きくては、やはりだめだ。

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2010.03.03

少々ばかげた忙しさ

ガンと暮らした最初の夏、私は信じられぬほど多くの時間をこの十羽の子ガンたちとともに費やし、信じられぬほどのことを彼らから学んだ。はだかになり野生にかえって、野生のガンたちの群れの社会にとけこみ、ドナウの堤で歩きまわったり泳いだりするのが、私の研究の本質的な部分を占めている。なんと幸福な科学だろう。

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2010.03.02

スイングの軌道

この国にメジャーリーグブームが到来するのは野茂英雄が海を渡った1995年だが、伊良部はそれよりもずっと前からメジャーリーグに目を向けていたのだ。

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2010.03.01

乳首の多様性

彼女の乳房がどんなだったかさえ憶えていない。悪い意味ではなく、意外に思ったことだけがおぼろに記憶に残っているだけだ。二十年もかけた妄想のなかの乳房とは違っていた。といっても、妄想したとおりの女などどこにもいやしない。

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2010.02.28

自分のためのわずかな窪み

「あなた方は研究室で虫を拷問にかけ、細切れにしておられるが、私は青空の下で、セミの声を聞きながら観察しています。あなた方は薬品を使って細胞や原形質を調べておられるが、私は本能の、もっとも高度な現れ方を研究しています。あなた方は死を詮索しておられるが、私は生を探っているのです」(集英社版、奥本大三郎訳)

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2010.02.27

トイレ4・8リットル

大手メーカーのTOTOによれば、生活用水のうち一番多い用途はトイレ、次は風呂、そして三番目が炊事である。日本ではトイレを一回流すのに四・八リットルの水を使う。

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2010.02.26

水不足・・・中国

企業の努力と国の援助で、プラントの輸出コストは下がり販売は大きく伸びた。

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2010.02.25

真水を得る

下水や廃水を飲み水に再生させる技術の核になっているのは"膜"である。

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2010.02.24

シュールな毒蛇村住人

―テレビやネットの情報で世界のことを大体知っている気になっていましたが、この写真集を見て「世界にはこんな生活を送っている人たちがいるんだ」と改めて実感しました。

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2010.02.23

神経の電気信号

私の体に起きたのは、脊椎の基部から足先や腕まで達する、体内でも最長の神経の機能不全だった。

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2010.02.22

最初はシク活用形容詞

この仕事のために大野は、学習院の教え子たちでチームを編成した。『広辞苑』の基礎語を担当したときにも教え子たちの力を借りたが、今回はさらに大がかりだった。

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2010.02.21

イクサコンまで行こう

いまのスパコンで心臓のシミュレーションをすると、一心拍を追うのに、二日もかかる。しかし、十ペタコンなら、全身の動脈・静脈網と心臓を結合した血流シミュレーションが一日かければできる。

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2010.02.20

単語の一生

大野は『岩波古語辞典』ができると、「序にかえて」と題し、この辞書がめざしたことを高らかに宣言した。その一部を抜粋するが、一読、「宣言」と書いた意味はわかっていただけると思う。

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2010.02.19

変種の水

化学者は、彼らが「核生成」と呼ぶ分子のコンフォメーショナル・インフルエンス(配座感化)に精通している。簡単に言えば、核生成とは分子が並ぶ際の傾向のことで、分子は最初に固定された不動点の周囲に整然と並ぶのが普通だ。このプロセスを経てでき上がるものは非常に強固になる。絹は核生成の産物だ。アワビの貝殻もそうだ。その真珠層でできた表面は、非核生成物質からできたときより3000倍も強い。

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2010.02.18

化学者の生命観

プリオン説は、ドイツの化学者で、1828年に、体内でできる化学物質を試験管の中で完璧に合成する方法を見つけたフリードリッヒ・ヴェーラーが言った「科学の大いなる悲劇、醜い事実による美しい仮説の抹殺」のさらなる例でもあった。

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2010.02.17

私たちは食人種だった

こうして一時期、食人習慣を否定する人類学者が主流を占めた。彼らはある部族を「人食い人種」と決めつけるのは、たんなる記述を通り越して侮辱であると論じた。

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2010.02.16

全世界で三億ドルの研究資金

毎晩、私は、天上の偉大なる狂牛に感謝の祈りを捧げながら眠りに就く。今日、私たちの...

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2010.02.15

「ケーキ」原因説

だがワイルスミスは、牧場の餌の投与記録に、不吉なわらべ歌が韻を踏むかのように「ケーキ・イン・パーラー」という記述が繰り返し登場することが気にかかっていた。

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2010.02.14

曲の覚え方

曲の覚え方は演奏家によって違うみたいですね。

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2010.02.13

ベイクウェルの達観

労働者はたいてい、スープに肉の切れ端が入っていればそれで満足するしかなく、大きな肉の塊にはめったにありつけなかった。それは、イギリスの家畜は形が悪く、痩せていて骨が太いからだとベイクウェルは気づいた。肉のつき所も悪く、大量の牧草を食べるのに、見返りはわずかだった。要するに、イギリスの家畜は「不経済」なのだ。ベイクウェルにすれば、これ以上厳しい批判の言葉はなかろう。

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2010.02.12

食人の分配規範

フォレ族の社会では豚が、相互的な義務を通して人々を結びつける役目を担った―「私はあなたの豚を食べる。あなたは私の豚を食べる。だから私たちは友達だ」というわけだ。

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2010.02.11

ク―ルーという不思議な病気

強力な呪術
 ――1947年、パプアニューギニア

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2010.02.10

人間の定義

だが、プリオン病が私たちに与えてくれる驚くべき第二の教訓は、人間を人間たらしめているもの、すなわち私たちの野心こそが、人間をプリオン病(FFIのような遺伝性のものではなく、狂牛病のような感染性のもの)の危険にさらしたという事実だ。

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2010.02.09

見えない角度

それが鴨の美味しさも最後の春のはじめだった。

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2010.02.08

最高の気分

睡眠は「身体を潤わせ肥えさせ、食物を溶かし、消化を助け・・・・・・懸念を駆逐し、長時間の労働で疲弊した四肢に新たな活力を与える」。確かにそのとおりだし、それ以上のこともしてくれるが、これでもまだその存在理由の説明にはなっていない。なぜなら、これまでの研究で明らかなように、目覚めたまま静かに横になっているだけで、もっと大きな効果が得られるからだ。それでも私たちは眠る。それは、人間もほかのどんな動物も、そうせざるをえないからだ。「もし決定的に重要な機能を果たしていないとしたら、睡眠はこれまでに進化が犯した最大の過ちの産物だ」と、アメリカの睡眠研究家アラン・レクトシャッフェンはかつて語った。

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2010.02.07

1億人に見守られていた子

しかし個性としてではなく
個人として扱われるのは
嬉しいことです

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2010.02.06

化学物質過敏症

山内さんが『野球の定石』を残したのは、監督業を離れねばならない事情もあったからだ。'94年11月に結婚した妻・智子さんが患っていた「化学物質過敏症」という難病が悪化し、看病に追われることになったのだ。山内さんの兄・敏博さんが語る。

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2010.02.05

全員健さん

―人間に対して興味を持つというのは、何をする上でも社会で生きていくための原点ですよね。

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2010.02.04

愛い奴じゃのぅ

一日ドナウ河の堤を散歩していたとき、私はワタリガラスのよくひびく呼び声を耳にした。

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2010.02.03

予定崩壊

己のこととて同様で、ここに来て初めて年齢の意識をその姿と共に知った。七十三歳ヨボヨボのぢぢいである。

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2010.02.02

初めての目覚め

二月十八日(水)
 砂漠テントでの初めての目覚め、まだ暗く携帯で時間を見るとまだ四時、外に出ると月が出ていた。いろんな夢を見た。

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2010.02.01

たらい回し

ジミー・カーター米大統領:
シャー・パーレビは重いガンに罹っていた。しかし、彼の亡命をどこの国も認めなかった。しかたがないので、彼を引き受けて、ニューヨークの病院に入院させたんだ。

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2010.01.31

旅先での食事

次に私は、「では食べ物とキャンプ用品はいつもどうされていたか少し教えてくださいますか」と言った。それに対して彼女は次のように答えた。

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2010.01.30

コンパスの針

「母が亡くなったので二世帯住宅を手放そうと思ったのがきっかけでした。広すぎるし、水周りも2つずつあったんですよ。賃貸でもいいから引っ越そうかと考え始めたのですが、できれば自然に囲まれて暮らしたかった」と、ご主人は当時を振り返られます。

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2010.01.29

オリンピック選手は意志が弱い?

「そもそも欲望と意志ってどこが違うのさ? たばこを吸おうって意志を持ってるんだけど、健康のことを考えると欲望に負けてどうしても吸いたくなるけど、健康のことを考えると欲望に負けてどうしても吸いたくなくなっちゃうっていうことはないの? 橋本聖子っていうオリンピック選手がいるでしょ? いつまでも猛練習を続けてオリンピックに出続けるんだけどさ、ああいう人って意志が弱いんじゃないの?」

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2010.01.28

日本人の顔

荒木 「日本人ノ顔」は、一日五時間くらい立って、のべ一千人くらい撮らないといけないから、腰が痛くてね。「東京ノ顔」っていうのでやって、出身訊いてさ、一気に「全国撮ったぞ」ってやろうかと思ったの。でもそれじゃ、本当の東京の顔とは言えないし・・・・・・。アメリカ見ればわかるけど、合衆国って、世界のバカが集まってくるでしょう。東京もそういうような感じなのね。だから、東京の顔はどんどん消えていく。
北原 祖父母の代から、生まれも育ちも東京の真ん中という人は少なくなったでしょうね。第一、「東京」が、なくなってきているんですもの。

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2010.01.27

選手の伸びない理由

全国各地で、試合を眺める。スカウトとしてのキャリアはまだ浅いが、かつてのスターには、アマチュア選手たちの"伸びない理由"がありありと見える。

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2010.01.26

プロスカウトの判断基準

スカウトって、実は選手と直接話す機会はほとんどない。だからこそ人や練習に対する姿勢で、その選手を判断せざるを得ないんです。

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2010.01.25

新しい視聴の仕方

申し訳ないことながら、私はラジオの熱心なリスナーであったことはない。誘われるままに出ていた時期のあるテレビには原則もう出ないでおこうと4年前に決めた。とりわけ、短くしか話せないやつは絶対に。そもそも、条件反射に優れたプロは山ほどいるのだから。

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2010.01.24

至福の一夜

彼女は刻みを入れた材木[独木梯]を上って私を三階の脱穀場へと丁重に案内してくれました。そこにある戸のついていない納屋で私は眠りました。

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2010.01.23

アイヌの家

このような混住の村では、アイヌ人は日本人に遠慮して近寄らずに住むことを強いられているが、日本人よりも数が多いこともしばしばある。幌別の場合には、四十七戸のアイヌ人に対し日本人はただの十八戸である。

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2010.01.22

空より広いもの

脳について、エミリー・ディキンソンが次のような詩を残している。

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«夢が危険