『眠れない一族』にクレアチン登場
いま、ダニエル・T・マックス『眠れない一族』(紀伊國屋書店2007年)を読んでいます。紹介しますと、ヴェネツィアのある高貴な貴族出身の一族は、謎の不眠症に苦しんでおりまして、この病気は中年期に発症し、異常発汗や頭部硬直、瞳孔収縮を引き起こし、やがて不眠状態に陥って死んでしまうのです。この一族の数世紀に及ぶ物語を軸に話しは展開。やがてこの病がクールー病、狂牛病と同じプリオン病だとわかるのです。はたまたプリオン病の起源を探るうちに、80万年前の食人習慣へとたどり着くという、大変難しくも未知なる世界へ吸い込まれる魅力に抗いがたく、ついつい読んでしまいました。
作者ダニエル・T・マックス自身も、シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)の変形か脊髄性筋萎縮症(SMA)と診断されているのです。あとがきの、筆者に関するひと言という最終章で、―私の場合、予後は悲惨ではなくただ慢性的というだけだ。歩いたり出かけたりできる。なんとかそれはこなせる。脚には固定するための装具をつけている。治療用に小型の変圧器を使っている。萎縮した筋肉を刺激するためで、シャルコーが実験した方法だ。「経験から、筋肉の栄養摂取に対して電気刺激が最も効果的に作用する」と彼は書き残している。私はクレアチンという粉末のアミノ酸のサプリメントを服用している。これはフォン・リービッヒ男爵の発明品だ。
ここでクレアチンが登場することにビックリしてしまいました。ダニエル・T・マックスにクレアチンを送りましょう。
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