クレアチンの可能性
清藤 私がクレアチンを始めて知ったのは1992年のバルセロナオリンピックで、イギリスの陸上競技選手がクレアチンを練習時から使用し、好成績を収め話題になったときです。このことをきっかけに私はクレアチンに興味を抱いたのですが、その当時、日本ではクレアチンに関連する商品が一つもありませんでした。
勝村 たしかアメリカやヨーロッパなどでは、サプリメントしてクレアチンがすでに製品化されていたと思いますが。
清藤 そうです。しかし当時、日本では食品として厚生労働省の認可が下りておらず、承認されたのは、今から7年前の2001年ごろです。
勝村 そういう点から見るとクレアチンは、日本ではまだ新しい栄養素の一つになりますね。
清藤 認可が下りた当初は、クレアチンの粉末をそのままのカタチで販売しようと思いました。ですが、これでは日本人のライフスタイルに合わないだろうと思い直し、それから錠剤にしたり、栄養ドリンク剤のようにしたり、試行錯誤の連続でした。話が少し逸れますが、ちょうどその頃、ある大学の呼吸器内科の先生から「気管支喘息のため激しく身体を動かせない患者さんにクレアチンを用いて、もっと運動させることができないか」という相談があり、実際に患者さんにクレアチンを服用してもらいました。そうしたところ、多くの患者さんに症状の改善が見られ、患者さんからも「具合が良くなった」という声が聞かれました。クレアチンの摂取を続け一か月ぐらい経つ頃には、身体の状態が良く常備薬の吸入を忘れる人たちも出てきた程です。これと併せて動物実験も行いました。この実験ではクレアチンと気管支拡張薬「テオフィリン」を比較してみたのですが、「テオフィリン」と効果が変わらず、むしろクレアチンのほうが少し良かったぐらいです。
勝村 清藤さん、どうして喘息患者にクレアチンを使用したのですか、そのきっかけはなんだったのですか?
清藤 これは本当に偶然でした。今も申しましたが、発作を抑えるとか抗炎症作用を期待したとか、そういう意図で始めたのではなく、身体を思いっきり動かし毎日の暮らしを少しでも楽しんでもらいたいという気持ちからです。それが喘息そのものの症状を緩和させるといった予想外のうれしい結果が出ました。この結果を受け私たちは「この大きな可能性を秘めたクレアチンを日本で普及させ、多くの人たちの健康に役立てたい」と思いました。実は今回、開発した「クレアチンウォーター アズノン3000」(以下アズノン3000)の「アズノン」という名前ですが、アズマ(喘息=Asthma)をノン(否定=Non)しよう、つまり喘息をなくしたい、治したいという思いを込めて名付けました。
勝村 「Non-Ashma」でアズノンですか。それにしても骨格筋に作用するクレアチンがどうして気管支喘息の症状を緩和させるのか不思議ですね。
清藤 実際のメカニズムはまだ解明されておりません。しかし、これからさらに研究を進め、その因果関係を明確にしてゆきたいと考えています。
クレアチンの可能性についてもう少しお話しすると、もともと心筋や脳にCPK(クレアチンリン酸化酵素)があり、クリアチンリン酸として存在しています。ですから、このクレアチンを活用しクレアチンリン酸を増加させれば、最近、増加傾向にある心臓病や、うつ病に代表される精神病になどにも効果を発揮するのではと期待しています。また、アメリカではパーキンソン病やハンチントン病などで臨床治療が行われていて、第3相試験に入っています。
勝村 クレアチンの今後の活躍が楽しみですね。
勝村俊仁(医学博士 東京医科大学健康推進スポーツ医学教授)×清藤勉(株式会社免疫生物研究所 代表取締役社長)『ニューライフ2008・10』ニューライフ
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コメント
アズノンを飲み始めて10日目位の頃、足首辺りに温かさを感じました。 中学生の息子は、肉や魚を敬遠しがちですので、アズノンで偏食を補えるのが助かります。 さらに陸上部で高跳びを始めたので記録更新にも期待するところです。
投稿: | 2008年11月14日 (金) 20時00分
私もアズノンを飲みました。喫煙により喉の調子が悪くなってアズノンを飲み始めたのですが、因果関係ははっきりしませんが、飲み始めてから、数ヶ月後には非常に良くなりました。不思議なのみものです。
投稿: | 2008年12月 1日 (月) 20時18分
先ほどの訂正ですが、喉の調子と言うよりは、咳が止まらなくなることが多々ありました。気管支炎だったのだと思います。それが、アズノンを飲んでからは咳やのどのイガイガが無くなりました。
投稿: | 2008年12月 1日 (月) 20時21分